2022.11.20
# 教育費 # 日本経済

教育費が心配、貯金は2000万円必要…「世帯年収1000万」の会社員が抱く「不安のリアル」

平均年収443万円――これでは“普通”に暮らすことができない国になってしまった。ジャーナリストが取材してわかった「厳しすぎる現実」。

話題の新刊『年収443万円』から「東京都・岡本由夏さん(仮名)・44歳・会社員・年収260万円(世帯年収1000万円)」のエピソードを紹介する。

前回記事は『正社員なのに派遣より低給、「早く子どもを産んで」…世帯年収1000万でも意外と苦しい生活実態 』はこちら!

学校に対する大いなる疑問

世帯年収は900万~1000万円で、夫の稼ぎで家計は回っています。貯金はさほどできないし、もし夫に何かあったらどうしよう。

自分の収入では育てられないと思うと、どうにかしないと。私たち夫婦の老後だって、2000万円くらい貯金がないとやっていけないでしょう。

入るお金がそのまま出ていく。夫婦で月に50万~55万円の収入になりますが、出産を機に買った一戸建てのローンは35年も続き、月15万円が消えていきます。食費が月に10万円、雑費や子どもとの娯楽費が月7万~8万円。子どもの学費や塾代も用意しないといけないから、学資保険にも入っています。これだけで月々ほぼ赤字。ボーナスで補填します。

住んでいる地域が中学受験の志向が強く、私は公立で良いと思っていますが、夫は受験させたいみたい。

でも、娘が小学校に入って思うのは、もうちょっと何とかならないの?ということなんです。教員は子どもたちを従わせるだけ。子どもたちに考えさせる授業をしていないと感じるんです。うちの子は勉強が好きでないから、よけいに勉強が嫌になる。

私でも、もう少し面白く教えられるのに、教員がちゃんと考えて教えているように見えないんです。だったら、公立中も期待できないのかなとも感じてしまって。

体操服を忘れたら授業は参加できず見学って、何? と思いませんか。時間割を見ると、3日も体育が続くことがあって、汗もかくし、気持ち悪いから持って帰って洗ってあげる。けど、乾かないことだってあると学校は思えないのかなって。動きやすい服を着ていれば、体育の授業に出てもいいんじゃないのかって、普通の感覚なら思いませんか。

学校って違うんです。教員は違うんです。まるで大昔の軍隊組織みたい。なんでそんなことをいつまでもやっているのか不思議で仕方ないんです。一事が万事、えー、何それー!? みたいなことばかり。

学校って、公立の小学校って、なんなんでしょうね。学校がお役所なんですね、先生も役人みたい。教育環境が教員を役人のようにさせてしまうんでしょうね。

だから、私学のほうが良くなってくるのかもしれません。でも、教育費がいくらかかるのか。これ、大きな疑問です。

お金をかけないと教育できない社会って、何なのでしょう。公立の質が低いのは、税金がきちんと使われていないのと同じですよね。海外に行かないと、良い教育を受けられないかもしれない。

子どもは好奇心の塊だと思うんです。それなのに、「学校に行きたくない」と言うのって、何だろう。子どもが行きたいと思える場所じゃないんですよね。

特に公立は同じことを同じようにさせられる。公立の小学校に行って、子どもが「学校がつまらない」「学校に行きたくない」と言う。なんで?と思うけど、冷静に考えたら、学校が面白いことをやっていない。子どもがやりたいことをできない。

だから、中学は私立に行く。でも、それって、おかしいと思うんです。学習指導要領を作る文部科学省の官僚がつまらないからダメなんじゃないかと。

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