学習参考書の出版社を舞台にしたモーニング掲載の漫画『ガクサン』。執筆にあたって、作者の佐原実波さんは様々な方に「学習参考書に関するエピソード」を聞いてきました。今回は『ガクサン』最新3巻の発売を機に、東京大学の出身で学習参考書にも詳しい、「QuizKnock」の河村拓哉さん、鶴崎修功さんへのインタビューをお届けします。
英単語を極めるならコレ!
佐原:まずは定番の質問ですが、学生時代どういう参考書を使ってきたかを教えてください。
河村:僕は『DUO 3.0』(アイシーピー)ですね。学生時代、英語が本当に苦手でしたし、今も苦手なんですが、この『DUO』は例文を覚えさえすれば、単語が頭に入るようになる仕組みで。まずは例文だけを丸暗記してしまうことで、単語力はもちろん、リスニングや文法力も向上したんです。『DUO』がなかったら、英語への思い入れは生まれなかったですし、実は結構ヤバかったです。
佐原:『DUO』に出会ったのはいつですか?
河村:確か高校2年ですかね。英単語とその日本語訳、という形式の単語帳が、あまり頭に入らなかったので、『DUO』で丸暗記することでごまかしていたというのが正しいかもしれません。
佐原:なかなかの力技ですね…それまでは他の単語帳も試してみたんですか?
河村:買った単語帳は、コラムだけは読んでいました。接頭辞や接尾辞など、前置詞の用法などのイメージ図が単語帳によって違うので、そのあたりを眺めていた程度です。
鶴崎:僕は『速読英単語』(Z会)を使っていました。
佐原:あ、『速単』ですか!
鶴崎:『速単』ばかりでしたね。QuizKnockのYouTubeでも取り上げさせていただきました。あとは『Next Stage』(ネクステージ、桐原書店)という単語の語法書。高3の時には、これらを全部覚えるくらいやりなさいと、学校からも言われまして。実際、この2冊をやれば大丈夫でした。
佐原:『DUO』も『速単』も、文脈で覚えていく感じですね。
鶴崎:そうですね。塾でも学校でも「文章で覚えなさい」と、いつも教えられていました。
佐原:それは確かにそうかもしれませんね。