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健康にも環境にも理想的な「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」献立リスト
2022.11.20

健康にも環境にも理想的な「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」献立リスト

気候危機というグローバルな問題に、いま私たちは何をすべきなのでしょう。今回は、人間の健康にも地球環境にも理想的な食のガイドライン「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」に注目し、料理家の山戸ユカさんにお話を伺いました。

プラネタリー・ヘルス・ダイエットとは?「基礎知識」を読む▶︎

プラネタリー・ヘルス・ダイエット
一日3食の献立は、こんなふうに

人間の健康にも地球環境にも理想的な食のガイドライン「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」を参考に料理家の山戸ユカさんが考案したワンプレートランチ。環境に負荷を与えすぎず、栄養バランスも保てる量の肉や乳製品、たっぷりの野菜や豆、フルーツで構成した彩りも美しいひと皿。メニューは上から時計回りに、ナッツとチーズのサラダ、キュウリとトマトのサラダ、キャロットラペ、エリンギとズッキーニのソテー、玄米、グリルチキン、レンズ豆のポテトコロッケ、リンゴ。

日本ではまだ耳慣れない「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」という言葉。地球環境と私たち自身の健康をヘルシーに保つための食生活の指針を提唱したものだ。今回、この考え方を参考に献立の提案をしてくれたのは料理家の山戸ユカさん。15年以上前から料理教室や雑誌などで玄米菜食のレシピを提案してきた。

最近は地球環境のことを考えてヴィーガンになる人も増えてきたが、山戸さんが玄米菜食を始めたきっかけは“身土不二”という食の考え方に触れたこと。“身土不二”は仏教の教えで「身と土、二つにあらず」、つまり人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味。それが明治期の食養運動の中で、「人間が足で歩ける身近なところで育ったものを食べ、生活するのがよい」という食の思想へ発展した。

「今は世界中で作られたものを季節問わず食べられる時代ですが、少し前の食生活は“身土不二”そのもの。ビニールハウスも輸送網も、便利なものがない中では季節ごとに近所でとれる作物や、自分で育てたものを食べるしか方法がなかったわけです。でも考えてみたら、それってすごく理にかなっている。わざわざ遠くから季節外れの作物を運んでくるより、近くで手に入る旬のものを食べたほうが楽だし安いし、きっと環境にもいい。それで実践してみようと思ったんです」

【朝食】玄米/野菜たっぷり味噌汁/アジの干物/青菜のおひたし/納豆/切り干し大根とワカメの煮物/梅干し/漬物

食生活を変えてしばらくすると、体が軽く感じ、肌や髪の調子もよくなった気がした。何より旬の作物はおいしく、食卓から季節の変化を感じ、豊かな心持ちになれた。山戸さんは東京から山梨県北杜市に移り住み、2013年に玄米菜食を中心としたレストラン「DILL eat, life.」をオープン。地元の有機農家らが作る旬の食材を使い、その土地と季節を感じられる料理を提供している。

「今回、プラネタリー・ヘルス・ダイエットの考え方を学んで、“身土不二”に通ずる部分が多いなと感じました。過剰な畜産やそれに付随する穀物生産などは、近代化に伴う食生活の変化に対応して行われてきたもの。でも専門家らが言う通り、栄養学的な観点から見れば、赤身肉はそこまで大量に摂取する必要はないですし、事実、かつて日本人はほとんど赤身肉を食べない生活をしてきました。山に暮らす人は豆、海に暮らす人は魚といったふうに、その土地土地でとれるものからタンパク質を摂ってきたわけです」

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