2022.11.22

わが子の“受験全敗”を「塾の責任」にしている親が認めるべき事実

「受験指導歴28年」の経験から言えること

活況を呈する首都圏の中学入試。第1志望校に合格できるのは3~4人に1人という激戦が繰り広げられている。「こんなに長い期間、受験勉強に励んできたわが子が『全敗』したらどうしよう……」「不合格が続いてしまったら、親子ともども中学入試本番の最後まで精神的にもたないのではないか……」。こういう不安を持つ中学受験生保護者だって大勢いるに違いない。

中学受験指導歴28年の敏腕塾講師である矢野耕平氏は新刊『令和の中学受験2 志望校選びの参考書』(講談社+α新書)で、そんな保護者たちに「志望校選びさえ間違わなければ、きっと合格できる」と力強く言い切っている。その理由とは!? 著者自らが本書を大幅に加筆修正した記事を公開!

本当は誰のせいなのか

昨今の首都圏中学入試で第1志望校に合格できるのは、男子「約4人に1人」、女子は「約3人に1人」とされています。そんな厳しい競争のなか、塾側の言うことを鵜呑みした末に、子どもが入試で「全敗」してしまえば、「塾の責任」と思いたくなる保護者もいることでしょう。

しかし、敢えて厳しいことを言えば、全敗になったのは保護者のせいなのです。保護者が塾の言いなりになることなく、わが子の「基準値」(複数回の同一模擬試験の平均偏差値)をもとに受験パターンを冷静に構築すれば、「全敗」することなど滅多にありません。

模擬試験の数値に基づいて志望校を選定する際、次の目安で「挑戦校」「実力相応校」「安全校」に分類してほしいと、わたしは説明しています(合格率80%ラインの表を活用)。

挑戦校………平均偏差値+4以上
実力相応校…平均偏差値±3
安全校………平均偏差値-4以下

たとえば、都内受験生の場合、2月1日午前入試もしくは2月2日午前入試どちらかに「安全校」を受験して、早期のうちに合格を確保しておくことが肝要です。午後入試や2月3日以降は定員の少ない、その年によって倍率変動の激しい入試になることが多いですし、合否を読むのが難しくなることがあるからです。そして何よりも、「合格切符」を最低1つ手にすることで、安心感と自信を胸に2月4日あるいは5日まで続く中学入試本番を親子で闘い抜くことができるのではないでしょうか。

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