2022.11.22

「偏差値〇〇以下の学校には絶対に行かせない」 受験で「親のエゴ」が暴走すると子どもに負わせてしまう“深い傷”

「安全校」が「安全校」にならない

前編『わが子の“受験全敗”を「塾の責任」にしている親が認めるべき事実』に引き続き、中学入試において受験者数の増加がどんな影響を与えるかを見ていきます。

とりわけ中堅校(たとえば、四谷大塚の合格率80%ラインで偏差値45〜55に相当する学校)の受験者数の変動には注意したいものです。

受験者全体が増えるということは、平均値に近い偏差値50前後の層が膨らみ、そこで熾烈な争いが繰り広げられる可能性が高いからです。2021年度であれば「安全校」に分類できた学校に受験者が詰めかけた結果、思わぬ「難化」が見られたケースがたくさんあったのです。

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そして、その「難化」の予測を模擬試験の合否判定に反映できないこともありました。秋の模擬試験で設定されたある学校の「合格基準偏差値」が、入試実施後に公開される「結果偏差値」と大きく乖(かい)離する事象が実際に見られたのです。すなわち、「安全校」だと当初考えていた学校の受験生が激増した結果、実は「安全校」にはならなかった……というケースがあったということですね。

来春2023年度の首都圏中学入試は引き続き激戦が予想されています。だからこそ、わたしが提案したいのは石橋を叩いた受験校選定です。「この学校がダメだったらどうしよう」「あの学校もダメだったらどうしよう」と「臆病」になることこそが親に求められるスタンスだと考えます。

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