2022.11.26
# ライフ

「ここにいたら子どもが殺される」38歳主婦が義実家から「昼逃げ」離婚するまでの一部始終

11月8日に内閣府男女共同参画局が発表した、2021年度分の「配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等」によれば、相談件数は12万2478件。前年度より若干減ったとはいえ、ここ8年間はずっと10万件を越えている。相談にいたっていない件数も相当多いだろう。相談のうち97パーセントは女性からだ。

たとえ直接的な暴力でなくとも、精神的に追い詰められるようなモラハラ行為を夫や義父母から受ける妻もいる。前編記事で紹介したタカコさん(38歳、仮名=以下同)もその1人だ。

追い詰められた女性は、「夜逃げ」ならぬ「昼逃げ」「朝逃げ」をすることも。夫が出勤したあと、子どもを連れて逃げるに至るまでの、一部始終とは?引き続き、タカコさんの事例を紹介する。

次女を妊娠し、自由が遠のいたものの…

生後半年の娘を育てながら義実家の家事を一身で引き受ける無理がたたって倒れたのを機に、ひそかに仕事を始めることにした。もともとWEBデザインの仕事をしていたので、在宅でできる仕事を探し、学生時代の友人などから少しずつ仕事を請け負うようになった。あらゆる方法でお金を貯めてこの家から出ていく。それが目標となっていった。

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「ところが夫に無理強いされたセックスで妊娠してしまった。そのときは絶望的な気持ちになりました。自由が遠のいた……。でも授かった命は大事にしたかったので、産もうと決めました」

またも女の子だったため、義母からは「男の子も産めない嫁」と烙印を押された。夫は相変わらず、仕事と自分の趣味が大事、義姉は息子をタカコさんに任せて、しょっちゅう飲んで帰ってきた。

「義姉の息子もかわいそうでね、私はよく勉強を見たり一緒に遊んだりしました。いい子なんですよ。母親の愛情を求めているのがわかったから、義姉にもう少しかまってあげたほうがいいのではないかと言ったこともあるんです。義姉には無視されましたが」

体がつらくても、彼女は請け負った仕事は完璧にやり遂げて納品した。その姿勢が買われて、少しずつだが仕事が増えていった。もちろん、まだまだ子どもを養うにはふじゅうぶんだったから、下の子が小学校に入るまでがんばろうと目標をたてた。

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