うつ病と診断されたIT企業男性…37歳妻が慟哭「すべてが夫中心の生活が続く中、思わぬことで私の心の糸はプッツリ切れました」

石川 結貴, 週刊現代 プロフィール

心の糸はプッツリ切れた……

 それでも投薬治療の効果で、夫は次第に回復する。1年間の休職後、「リワークプログラム」で週に3日の出社ができるようになった。ところが今度は、奇妙な言動が目立ちはじめる。

散歩に行くと言って外出すると、半日以上帰ってこないんです。心配した私が何十回もLINEにメッセージを送っても既読スルー。やっと帰ってきたと思ったら大量のプラモデルを買い込んできて、一言も口をきかずに組み立てはじめる。

ひとりで高級寿司店に行き、5万円近く使ってきたこともありました。プラモデルを組み立てる余裕があるのなら、少しくらい子どもと遊んでほしい。経済的に厳しいのに理解不能なお金の使い方をして、とてもじゃないけど妻として優しく支えるなんて無理でした

 

責めることは厳禁、頭では理解していても黙っていられない。「育児」や「お金」についての不満を口にした由奈さんに、夫は突然白目を剥いて殴りかかった。髪をつかまれて床を引きずられ、息子のお気に入りの電車のオモチャまで壁に叩きつけられ粉々に砕けた。

それは追い詰められた夫の、発作的な行動だったのかもしれない。だが思わぬ暴力を機に、由奈さんの心の糸はプッツリ切れたという。

あなたとはやっていけないと言ったら、夫は泣きじゃくりました。『自分で自分がコントロールできないんだ。本当に悪かった』と何度も謝ってもくれました。確かに夫のせいじゃなく、すべては病気のせいでしょう。だけど私にしたら、幼い子どもを抱えて、うつ病の夫まで抱えて、それでもがんばっていこうと思える自信はもうないんです

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