結婚の出会いのきっかけ「マッチングアプリ」が1位

明治安田生命保険が11月22日の「いい夫婦の日」にちなみ夫婦にまつわる調査結果を発表。これは円満の秘訣や理想の夫婦ほか、「夫婦のリアル」を浮き彫りにしていることでも知られる。そこで注目なのは、今年結婚した夫婦の出会いのきっかけは、学校や職場を抜いて「マッチングアプリ」が首位となったことだ。マッチングアプリで出会った夫婦は、22・6%で5組に1組以上。調査によると、2012、15、16年に結婚した夫婦で、マッチングアプリがきっかけという回答は0%しかし、19年には12・2%、21年は16・9%に増加し、22年は20%を超えた。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「マッチングアプリは、本人が登録した条件を閲覧し、メッセージを送り合うことが出会いにつながっています。プロフィールを“盛って”いる可能性もありますし、盛らずとも、人間的な背景まではわかりません」と語る。
彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。

今回山村さんのところに相談にきたのは、メーカー勤務の女性(34歳)だ。同じ年の外資系銀行に勤務する夫とマッチングアプリで出会い、結婚して4年になる。「私は貧しい家庭で育ったので、収入がある男性なら誰でもよかったのです。でも、現実は大きく異なりました」と現在の窮状を訴えていた。
この連載は、調査だけでなく、調査後の依頼者のケアまで行う山村氏が見た、現代家族の肖像でもある。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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「俺が買ったマンションに住ませてやってる」

今回の依頼者は、メーカー勤務の弓香さん(34歳)。3歳の娘がいるフルタイムで働く母でもあります。外資系銀行に勤務する夫(34歳)と結婚して4年。夫とはマッチングアプリで出会ったと言います。
私たちのところに相談に来たのは、夫が弓香さんに一切の生活費をくれないから。「生活費を払って欲しいと言うと、俺が買ったマンションに住ませてやっているだろう、と言われるんです」と言います。

家事育児のワンオペどころか、生活費も入れない…Photo by iStock

弓香さんは私のかつての依頼者のお嬢様です。かつて私が探偵見習をしていた時代に、依頼し浮気の証拠を突き止めて離婚した女性から15年ぶりに「あなたに娘の相談に乗ってほしいの」と連絡があったのです。

弓香さんは、清楚な雰囲気でどこかはかなげな感じがする女性です。3歳の娘がいると思えないほど、ほっそりしており肌が透き通っている。
「このところ、よく眠れないし、食事も満足にできなくて」と語っていました。その原因は、夫が生活費をくれないことにあったのです。

弓香さんは言葉が少ないので、母から聞いた話をまとめると、弓香さんは専門学校卒で年収は300万円程度。一方の夫はかなりの高学歴で、年収は2000万円近いと推測できると言っていました。

ここ10年ほど、格差婚が少なくなり、同じ程度のスペックの人が結婚する傾向が強くなっているので、不思議に思うと、「弓香とダンナはマッチングアプリで出会ったのよ」と言っていました。