2022.11.24

作家・林真理子が「年をとったら二次会はパス」と考えるようになった「納得の理由」

野心を持つことの大切さを説き、46万部の大ヒットとなった林真理子『野心のすすめ』(講談社現代新書)。

このたび、それ以来9年半ぶりの新書となる『成熟スイッチ』(同)が発売され、大注目を浴びている。

ここでは、著者の林さんが「若い人との付き合い」について考えてきたことをご紹介しよう。

「無尽」のつき合い

時折、ニュースになる権力者たちの「失言」は多くの場合、何か面白いことを言おうというサービス精神から出た結果であることに気づきます。もちろん、そこで当人の差別意識などが露呈するのは自業自得ですが、どんどん「うっかり」が許されない世の中になってきているとも感じます。言葉の重さを意識するあまり、たとえ酒席であっても、本音を言うことが少なくなってきている。

こういう時代を楽しく生きるために何が大切になってくるか──。それは本音を言い合える友人にほかなりません。

初顔合わせのメンバーを含む数人で食事をして楽しいと、すぐにそのメンバーで「◯◯◯の会」というのを結成して、継続的に開催するようにしています。

「無尽(むじん)」という言葉をご存知でしょうか。決まった気の合う仲間と定期的に飲食をする山梨独自の文化のことです。山梨ではとても盛んなのですが、私もたくさんの無尽を楽しんでいます。

少し自慢になりますが、やっぱり私はつき合いが広いぶん、たくさんの情報を得ていますし、長年いろいろなことに首を突っ込んできた経験値も高く、話が面白いのだと思います。それに奢られっぱなしは嫌いなので、「次は私が払います」と必ず返すようにしています。そういうところも私が「無尽」人気を誇る理由です。

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