住宅価格の下落のリスクは米国にとどまらない。
英国でも「住宅価格が最大20%下落する可能性がある」との予測が出ている(11月16日付ブルームバーグ)。
英国経済は高インフレが災いして今年第3四半期にマイナスに転じ、長期のリセッションに突入したとみられている。

世界でインフレ圧力が急速に低下
スウエーデンの住宅価格は既に3月のピークから9月までに11%下落している。韓国でも住宅ローン金利の上昇が住宅需要を急激に冷やしている。10月の住宅価格は19年ぶりの大幅な下落となった。
一方、世界経済を悩ませ続けたインフレ圧力は弱まってきている。
ロシアのウクライナ侵攻により世界のエネルギーや農産物の価格が高騰したが、足元で落ち着きを見せているからだ。