宇宙最初期の“爆発”=ビッグバンとはどのような現象か? 大いなる誤解を解く!

およそ138億年前に誕生したとされるこの宇宙――宇宙物理学者たちは、その「はじまり」を精緻に探究してきました。

よく知られているように、銀河や恒星が生まれる以前に、「ビッグバン」という爆発現象が生じています。しかし、そのビッグバンをめぐっては、“誤ったイメージ”が流布しているようです。

ビッグバンとはどのような現象なのか――壮大で不可思議な宇宙の姿と、来るべきその終末を全5回に渡ってご紹介する短期連載第2回では、その本質に迫ってみましょう。

※本稿は、『宇宙の終わりに何が起こるのか』(ケイティ・マック著・吉田三知世訳)を一部再編集の上、紹介しています。

ビッグバンを見る!

まもなく、新しい宇宙望遠鏡を使って、宇宙で最初に生まれた銀河――宇宙がたった数億歳だったころに形成された銀河――のいくつかを観測できるようになるだろう。

だが、もしもこれらの銀河が最初にできたのだとしたら、それよりもさらに昔を覗き見たら、どうなるのだろう?

まだ銀河など1つも生まれていない時代まで見ることができるのだろうか?

【写真】銀河が生まれていない時代も見ることができるだろうか?photo by gettyimages

それを目的とする計画がいくつか存在する。現在建設中の電波望遠鏡では、最初の銀河が、光と水素の偶然の相互作用を利用して生まれたときに、源となった物質を見ることができるかもしれない。

やがて恒星や銀河になる物質、すなわち水素を直接観測することで、宇宙で最初の構造が形成されるのを見守ることができるだろう。

だが、それよりもなお遠い過去を見てみると、どうなるのだろう?

恒星や銀河、水素が登場する以前の時代を見てみたら、何が見えるのだろう?

ビッグバンそのものが見えるのだろうか?

――もちろん、見える。