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『こどもプレゼン・コンテスト』受賞作品展示の「imperfect 表参道」社長が伝えたい想い
2022.11.25

『こどもプレゼン・コンテスト』受賞作品展示の「imperfect 表参道」社長が伝えたい想い

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として国連で採択されたSDGs。遠いようで近くまで迫った8年後の2030年、こどもたちはどんな未来を創っていきたいのか。FRaUがこの夏主催した「こども プレゼン・コンテスト2022」では、作文や絵、ポスター、動画など形式を問わず自由に表現した作品を募り、小島よしおさん、福岡伸一さん、長濱ねるさんらを審査員にむかえて審査をおこなった。その結果が11月24日に発表され、11月25日から12月5日まで表参道の『imperfect 表参道』にて、受賞全5作品が展示される。

『こどもプレゼン・コンテスト2022』受賞作品が展示されているカフェ「imperfect表参道」外観。Photo Rana Shimada

受賞作品は「imperfect 表参道」で展示

「imperfect 表参道」はただのカフェではなく、社会的・環境的価値の高い取り組みを通じて生産されたナッツやカカオ、コーヒーなどを販売する“ウェルフード”マーケット&カフェ。「こども プレゼン・コンテスト」の展示に先駆け、「imperfect 表参道」をレポートした前回の記事に続き、今回は「imperfect株式会社」代表の佐伯美紗子さんに取材をおこなった。

作品が展示されている、「imperfect 表参道」がどのような経緯で出来上がったのか、また彼女の子ども時代や、今の子どもたちへ託す願いもあわせてお伝えする。

佐伯美紗子(さえき・みさこ)
1985年生まれ。大阪府出身。12歳から16歳までをアメリカのテキサス州で過ごし、その時の経験から「いつか社会や経済の仕組みを変えたい」という想いを抱くようになる。帰国後は国内の高校、大学に進学し、2008年、新卒で総合商社に入社。2019年より子会社「imperfect(インパーフェクト)株式会社」立ち上げに携わり、同社マーケティング部長に就任。2022年8月より代表取締役に任命される。

幼少期のアメリカでの経験

「imperfect 表参道」で販売・使用されているアーモンドなどのナッツ、カカオ、コーヒー豆などは社会的・環境的価値の高い取り組みを通じて生産されたものばかり。私たち消費者が「おいしそう」と感じて手に取る商品が、実は社会や生産者のためになっている。佐伯さん含め、「imperfect」のメンバーはこうしたサステナブルな選択が一般的になることを願っているという。そもそも「imperfect」はどのような経緯で立ち上げられたのだろうか。

imperfect 表参道にて、佐伯さん。Photo Rana Shimada

佐伯さん:「創業メンバーは、それぞれ海外から食料の原材料を調達するなど輸入事業に携わっていたのですが、そういった事業を行っていると『貧困』や『労働環境』などの問題を目の当たりにすることがあります。

それら社会課題に対して、『社会の役に立つ事業を成立させた上で利益をいただくことを目指したい』と創業時から考えていました。ただ利益を生むだけではなく、現地の生産者や環境の実情を遠くで暮らす日本の消費者にも知って欲しいと思っていましたし、会社として利益をいただいている以上「おいしい」を通じて世界中が少しでもプラスの方向に進むきっかけを作る義務がある。そうした原点に立ち返り、生まれたのが「imperfect」でした」

――佐伯さんも現地で過酷な状況の中働く生産者や、環境問題をリアルにご覧になったのでしょうか?

佐伯さん:「もちろん、仕事を通して目の当たりにすることもありました。ただ、私が最初にそういった状況を認識したのはアメリカで過ごした幼少期です。父の仕事の都合で12歳から16歳をアメリカ・テキサス州で過ごしました。

私の住んでいる街は、メキシコとの国境沿いにあったのでメキシコにも訪れることがあったのですが、メキシコに入国すると私と同い年くらいの子どもが物乞いをしている姿をよく見ました。

日本では経験したことのない現実を見てとても怖かったことを覚えていますし、その子どもたちがどうして物乞いをしているかを知ってショックも受けました。その時父から恵むことが必ずしも良いこととは限らない、と言われたことも記憶から離れませんでした。『お金を恵むことで、彼らはこの生活を続けてしまう。それは何の解決にもならない』と言われ、『じゃあ、どうしたら解決するんだろう』と幼いながらに思っていました。

――その時の経験が、今の仕事の原点なんですね。

佐伯さん:「はい、日本に帰国して大学進学や就職をするときも、『自分自身が何をしたいか』と考えると幼少期の出来事を一番強く思い出しました。『食』は生きることに欠かせない、文化そのものだと思っているので、社会構造の根本を変えるためにはまず『食』に関する事業から変えていきたいと考えるようになったのです」

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