2022.11.24
# 韓国

韓国で「外貨保有高の減少」がつづいている…外貨保有をめぐる「韓国の“懸念と現実”」

外貨保有高が減少

若干前になるが、11月3日に韓国銀行より「2022年10月末外貨保有額」が公表された。これによれば2022年10月末における外貨保有高は9月末より27.6億ドル減少した4140.1億ドルとなった。

減少したとはいえ、中国、日本、スイス、台湾、ロシア、インド、サウジアラビア、香港に次ぐ世界9位の外貨保有国であることには変わらない。しかし外貨保有高が継続して増加傾向にあった韓国は、ここしばらくは外貨保有高の減少が続いており韓国では懸念する声があがっている。

〔PHOTO〕iStock
 

まずここしばらくの外貨保有高減少の動きをみてみよう。外貨保有高は長年、着実に増加が続いていたが、2021年10月のピークである4692.1億ドルから減少が始まり、2022年2月に微増したほかは、すべての月で月末の外貨保有高が前月末より減少した。その結果、2021年10月末のピーク時と比較して、2022年10月末の外貨保有高は552.0億ドル、率にして11.7%の減少となった。

一定期間継続して外貨準備高が減少した例はこれまでもあった。リーマンショック前後の時期がその例であり、2008年3月末のピーク時の2642.5億ドルから8カ月連続で外貨保有高が減少し、2008年11月には2005.1億ドルとなった。その間の減少幅は637.2億ドル、率にして24.1%の減少である。

ちなみに1997年末の通貨危機時は、継続して外貨準備が減少したというよりは、1997年11月と12月にまとまって外貨保有高が減少し、1997年10月から12月にかけて33.1%の減少を記録した。

今回の外貨保有高の減少は減少幅も減少率もリーマンショック前後の時期よりは小さく、これまで経験したことのない外貨準備高の減少というわけではないが、1年間引き続いて外貨準備高が減少している点では懸念する声が出ても不思議ではない。

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