2022.11.24

衝撃!中国製のメガソーラーでは、建設時のCO2を取り返すのに「10年」かかる…あえて明かす不都合な真実

「排出量」と「削減量」を比べてみると

以前筆者は、中国製の太陽光パネルは製造時のCO2発生が多く、カリフォルニアでは製造時のCO2削減を取り返すのに9年もかかるという米国ブレークスルー研究所の試算を紹介した

では日本はどうなのか、概算してみよう。

住宅用1メガワット製造時のCO2排出量は2190トン

パネル製造時のCO2排出量を計算しよう。

まず、中国での製造時のCO2等の排出は、上記記事の付録を見ると、パネル1平方メートルあたり433KgCO2となっている。また1m2のパネルの電気出力は197.84Wpとなっている。

そうすると1WpあたりのCO2を計算すると
433KgCO2 / 197.84KgCO2/Wp = 2.19KgCO2/Wp

そうすると1MWp製造時のCO2排出量は
2.19GgCO2=2.19KtCO2
となって、1メガワット製造時のCO2排出量は2190トンとなる

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住宅用1メガワットのCO2削減量は年間531トン

つぎに1メガワットの太陽光発電で削減できるCO2の量を計算しよう。

まず発電される電力の量から求める。政府資料によると、住宅用の太陽光発電の設備利用率は13.8%となっているので、1年間を8760時間として、
1MW×8760h×13.8%=1.20GWh

これだけの電力を作るために日本の発電所が排出しているCO2は、日本の現在の電力の排出係数は0.441kgCO2/kWhであるので、

1.20GWh×0.441kgCO2/kWh=0.531Gg=531t

 

つまり1メガワットの太陽光発電で削減できるCO2の量は年間531トンである

そうすると、製造時のCO2排出量は確かに多いが、住宅用の太陽光発電であれば、だいたい4年(2190/531=4.1 注1)で取り返せることになる。5年目以降はCO2の削減になる訳だ。

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