メガソーラー1メガワット製造時のCO2排出量は3070トン
さてこんどはメガソーラーについて計算しよう。
まず1メガワット製造時のCO2排出量であるが、これは「過積載」をしているために大きくなる。
政府資料を参考に過積載率を40%とすると、CO2排出量も40%増えて、2.19×1.4=3.07だから
1メガワット製造時のCO2排出量は3070トンとなる。

メガソーラー1メガワットのパネルによるCO2削減量は年間662トン
メガソーラーは過積載をしていることで設備利用率は住宅用よりも高くなり、政府資料によると17.2%となっている。
削減できる年間のCO2排出量も住宅用より高くなり
531*17.2/13.8=662
つまり1メガワットのメガソーラーで削減できるCO2の量は年間662トンである。
そうすると、製造時のCO2排出量は確かに多いが、メガソーラーの場合も、5年弱(3070/662=4.6)で取り返せることになる。6年目以降はCO2の削減になる訳だ。
森林破壊で1メガワットの建設時のCO2排出量は604トン
メガソーラーは森林を破壊することがある。高めに見て、最大でどのぐらいのCO2排出になるのか計算しよう。
まずメガソーラーは、1メガワットあたり2ヘクタールの面積を使うとする。
林野庁が成熟した杉林についての数字を出しているので、それを用いよう。

杉林は1ヘクタールあたり302トンのCO2を蓄えているから、もし2ヘクタールの森林を切り開いてメガソーラーを建設するとしたら、建設時に604トンのCO2が発生する。
また杉林は毎年8.8トンのCO2を固定する。これがメガソーラー開発によって失われるならば、毎年8.8トンのCO2が発生することと同等になる。