2022.12.10
# ライフ

他人任せで後悔しないために…「葬儀社」を選ぶときのポイントと依頼するときの注意点

私は葬祭コーディネーターとして、葬儀社で働く従業員の育成に努めています。11月には初の著書『もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったとしたら』を出版させていただきました。

前編記事で取り上げた春日隼人さま57歳(仮名=以下同)の事例のように、入院していた家族が亡くなった場合、病院から葬儀社を紹介されることが少なくありません。

 しかし葬儀社を紹介する病院や会社を通さずに「直に地域の葬儀社にお願いする」ことも可能です。このときの「注意点と選び方のポイント」について述べたいと思います。この質問は、一般の方(葬儀業界以外の方)からよく質問される事柄でもあります。皆さまの心に引っかかっていることを解決する一助になれば幸いです。 

元気なうちに葬儀社選びを始めよう

このたびの相談を例にとって改善策を考えてみたいと思います。

Photo by iStock

隼人さまがある程度、葬儀社の場所や近所の人からの口コミなどを聞いておけば、病院から遠距離にある葬儀社に搬送されるということは避けられたでしょう。縁起でもないと普段はこういった会話は控えたいのでしょうが、亡くなるかもしれない人のことだけに限らず、自分ごととして捉えることを普段からしておくことが大切といえます。

親御さんに「葬儀について話し合おうか」と話したときに不機嫌な顔をされたら、「違うよ。私たちのことも含めて話し合っておきたいの」など、大金でサービスを購入するのだから、きちんと意見を交わしたい旨を伝えてみることです。

しかし、隼人さまがここで学ばれたことは大きかったと感じます。葬儀社3社を直に比較できたからです。

 

以前の記事〈「亡くなった息子を大事に扱ってくれるかね」不慮の事故で息子を失った父が葬儀社に「不信感」を抱いたワケ〉などにも書きましたが、突然、訪れた身内の死というのは、心を大きくえぐられるものです。これは多くの人が経験していると思います。そんなときに「大金を支払って葬儀社のサービスを購入」しなければならないのです。

葬儀社を選ぶときにコマーシャルでよく聞く「価格が異常なほど安い葬儀」を謳ったものを耳にされたことはあると思います。その会社は全国の葬儀社との間を取り持つ仲介会社でしかありません(以前の記事でお伝えした内容です)。

電話口の人は葬儀に詳しいのではなく、電話をした私たちの住まいに近い葬儀社や、便利の良い場所などを仲介してくれるものになります。

可能ならば、「縁起が悪い」と目を逸らしてばかりおらず、いつか訪れる葬儀に備えて葬儀社のピックアップはしておいてほしいのです。「高額なサービスを購入する」のですから、それに備えないのはおかしいと気づいていただきたいのです。

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