2022.11.26
# マンガ

「火葬は4時間かかります」に疲れ果てた遺族は唖然…火葬場職員の命を費やした壮絶火葬体験

これまでに1万人のご遺体を見送った下駄華緒さんが火葬場職員時代の体験を明かし、注目を集めているYouTubeチャンネル「火葬場奇談」。その壮絶な体験は「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」(原案:下駄華緒/漫画:蓮古田二郎)として漫画化され、話題を集めている。

寄せられた反響について下駄華緒さんはこう話す。

「感想もそうなのですが、思っていた以上に感謝の声が多くてびっくりしました。1番数が多く頂いたのは、本を読んでから自分の親族のお骨あげに行かれた方が、その時の記憶が鮮明に残り良かったというお声です。今まで何も知らずに行った時は、なかなか記憶に残らなかったそうですが、本で知識を得てから行かれたお骨あげは『記憶に残る』ということです」

記事前編では、身体の大きな方の火葬にまつわるエピソードを取り上げた。大型炉での火葬は「緊急事態」だというが――。

『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 (2) 』(竹書房)
 

特注の「棺」

ある夏の日、下駄さんの働く火葬場に非常に150kgの巨漢男性のご遺体が運ばれてくることになった。

身体の大きな方は普通の棺には入らないため特注の「大棺」さらには「特大棺」にお納めすることになる。その巨大な棺は普通の火葬炉には入らないため大型炉が必要になるのだが、どこの火葬場にも大型炉があるとは限らない。地元の火葬場から断られ、やっと見つけた遥か遠方の火葬場に疲れ果てたご遺族がやって来る…ということも起こり得る。

下駄さんの先輩曰く、かつて250kgのご遺体の火葬を行ったこともあるのだという。

「その時のご遺族もうちにたどりついた時はもうへとへとだったんだが、申し訳ないことに、普通なら2時間で終わる火葬が、4時間はかかることを告げなければならなかった」

『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 (2) 』より

それを聞いてご遺族は唖然…。灼熱の焼場に長時間立ち続け、待てども待てども水分すら炊き出してこない…。その過酷な火葬体験は先輩にとってあまりに印象的だったという。

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