フォーリンラブのバービーさんが芸人として、ひとりの女性として、日頃抱えているモヤモヤと向き合い、自らの言葉で本音を綴っているFRaUweb連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。結婚して家庭を持ち、夢だった犬を飼い、幸せな生活を送っているバービーさんですが、ここ最近、収入についてのプレッシャーを感じるようになったそう。それに伴い、お金を稼ぎ続けなければいけない重圧を、たった1人で背負わなければいけない“大黒柱”について想いを馳せたと言います。
バービー連載10回までが1冊になった初のエッセイ集『本音の置き場所』はこちら
「男と女」での喧嘩が相次いでいる
今日もTwitterを開けば、「男が」「女が」と喧嘩をしている。Twitterの新CEOイーロン・マスク氏が、一体どんな言論空間を作ろうとしているのか、たいした呟きもしない“見るだけユーザー”の私にはわからないが、この分岐点が大きな分断を呼ばないかと勝手に杞憂している。
対立ではなく、対話はできないものか。
(連載タイトルの)『本音の置き場所』とかいって、言いたいことを自由に書き連ねているお前が言うなよ、というツッコミは真摯に受け止めるとしよう。議論が過激になればなるほど「一旦、みんなでリッツパーティーでもしない?」とブレイクを入れたくなるのは、単に私がピエロ体質だからだけではない。
人々の生きづらさを象徴する、ジェンダーギャップ指数の低さ。日本はこの状況がさらに悪くなることを恐れている。
安易なトーンポリシングをするつもりはないという点をご理解いただきたい。

家族ができて、「収入」のプレッシャーが
ここ最近、犬を飼ったり、子どもが生まれる想定をしてみたりすることで、見えてきたものがある。
“カップル”から家族、家庭になることで、収入についてプレッシャーを感じるようになってきた。私たち夫婦は、経済的に自立している者同士にも関わらず、経済力を持たない第三者の登場によって、育て続ける責任、お金を稼ぎ続けなきゃならない責任が生まれた。
もしかして、これが大黒柱の重圧?
たかが犬1匹、生まれてもない子どもについて想像しただけで、よくそこまで飛躍できるなと思う方もいるだろう。あることないことを想像して、ジタバタするのは私のオハコだ。
犬1匹で感じたプレッシャー。これをたった1人で、しかも大人数を養うことをしてきた人の重圧は、相当なものだったのではないかと考えるようになった。
そして、お金について焦れば焦るほど、昔どこかで聞いたことあるようなセリフに、想いを馳せるようになった。
「誰のおかげで生活できていると思っているんだ」
「仕事なんだからしょうがないじゃないか」
「誰のために働いてると思ってるんだ」
