男性コミュニティの中で生きるルール
私は大学時代、芸人下積み時代、男性のコミュニティの中に、私1人だけ女性という環境が多かった。
大学のときは、体育会テニス部に所属し、同期は女子1人だったし、いわゆる女芸人ブームの仕事が来る前は、世代や事務所の隔たりで女性芸人との接点はほとんどなかった。だが、いわゆる『オタサーの姫』とは全然違う。ちやほやされるのではなく、女(異性愛の対象)として認めないから女を出してくるなよ、という前提のもと成り立っているような関係だ。
つるんでいるときは最高に楽しい。だが、やはり、あいつは女だからわからないと言われるのが悔しかった。男性だけのコミュニティの中で、対等に接してもらおうと必死だったのかもしれない。20代の私は、しっかりとホモソーシャルを内在化していった。
そこには、いくつかのルールがあるように感じた。女性には、悲しみや怒りなどのネガティブな感情から連帯するシスターフットのような集まりが見られるが、笑いやエロ、お金などポジティブを共有する集まりで、そこにどれだけ顔を出せるか、ノリについて来れるかが重要なポイントだった気がする。
男らしくない者は、からかわれる。からわかれたくないから、強がるのループ。
