
【独自】河村建夫元代議士「89歳・女傑秘書」の死後、口座からカネが無断で引き出されていた…遺族が驚愕、驚きの真相《自宅まで借金の担保に》

次々と担保にされた大磯の不動産
「姉が亡くなって、地元で葬儀をというときのことでした。葬儀の互助会に入っていたので、小さな会場をおさえました。すると、河村先生の事務所が『国会議員の先生からもたくさんの花が届いているから』という理由で大きな葬儀場に変更したのです。私たち親族は、ポツンと座っているだけで、姉の葬儀なのに奇妙な感じでした」(前出・実妹)
その後、9月には都内で中内さんの「お別れの会」も開催されたが、実妹ら親族には
一切連絡がなく、後で知らされただけだったという。
終生独身を通した中内さんは、ある資産を残していた。出身地である神奈川県大磯町に所有する敷地約100坪の邸宅である。中内さんの実妹によれば、この大磯町の家にはあまり帰ることはなく、普段は田中龍夫氏の親族が所有するマンションから永田町に通っていたという。
中内さんが亡くなり、遺族は知人の協力を得ながら、遺産相続に着手した。大磯町の中内さんの邸宅の登記簿をみて、遺族一同、驚いたという。
なぜなら、この不動産を担保にして、河村氏や田中氏の親族が金融機関から金銭を借り入れしては、返済を繰り返していたことがわかったからだ。
1995年 田中氏の関連会社名義で11億円を借り入れ(田中氏所有の不動産と共同担保)、10年後に返済完了。
2012年 河村氏名義で4000万円を借り入れて、2年後に返済完了。
2016年 河村氏名義で700万円を借り入れて、2年後に返済完了。
2017年 河村氏名義で3000万円を借り入れて、2年後に返済完了。
2019年 河村氏名義で1500万円を借り入れて、中内さんの死後に返済完了。
田中氏や河村氏は、秘書の中内さんの自宅不動産を担保に資金調達していたことがわかる。
河村氏が中内さんの不動産で借り入れたのは総額9千万円を超える。河村氏の借り入れた時期と衆議院選挙の時期を重ね合わせてみると、2012年と2017年に解散総選挙が実施されていることに符帳が一致する
この不動産登記簿を自民党ベテラン議員に見てもらうと、以下のような推測を述べた。
「衆議院選挙と借り入れ時期がほぼ一致しているじゃないか。どうしても選挙資金を調達しないといけなかったのでしょう。
2019年は安倍政権終盤でいつ解散総選挙があってもおかしくなかった時期です。河村氏の地盤である山口3区は、林芳正外相が参議院から衆議院鞍替えの動きが活発になり、それなりに資金が必要だったのではないか。
山口3区では、萩市など首長選挙もあり、河村と林の代理戦争と大きく騒がれて、いろいろ物入りだった時期だと思われます」