2022.11.29
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メタとアマゾンも“大量解雇”で崩壊寸前!「メタバース事業」「アレクサ」で巨額赤字を垂れ流し…

週刊現代 プロフィール

「アマゾンは倒産するだろう」

'18年には、社内会議でこんな発言をしている。

「アマゾンは倒産するだろう。大企業を見ると、その平均寿命は30年程度。100年ではない」

アマゾンは'94年、シアトル東部にあるベルビューという街で誕生した。創業30年が迫る中、アマゾンの成長が限界を迎えつつあることにベゾス氏も気づいているはずだ。

栄華を極めた巨大IT企業が躓き、下り坂に入りつつある。これは避けられない運命だと言うのは、慶應義塾大学大学院の小幡績准教授だ。

「'90年代に始まったIT革命は私たちの生活や仕事を一変させました。しかしすでに成長は限界に達している。今のIT企業はSNSに余計な手を加えたり、必要のない最新機器を売りつけたりすることで、技術革新が起きたかのように見せかけているだけなのです」

 

巨大IT企業が弱っていく一方、中国やインドを中心に同じようなサービスを展開する新興企業が次々に生まれている。ムダな事業と人材を抱えていない分、彼らは高い収益率を叩き出せる。メタやアマゾンも体力があるうちは企業買収で「ライバルの芽」を摘んでいたが、いつまでもそれを続けられるわけではない。『the four GAFA』の著者、スコット・ギャロウェイ氏は言う。

「強者の崩壊は、けっして悪いことではありません。ツイッターを例にとれば、イーロン・マスクの元を去った超優秀なエンジニアがたくさんいます。彼らが新たな企業に移り、ツイッターより優れたサービスを開発するかもしれません」

ツイッター共同創業者、ジャック・ドーシー元CEOは'22年8月、こんなツイートをしていた。

〈最大の問題にして、私の最大の後悔はツイッターを企業化したことだ〉

創業者のたった一つのアイデアは、驚くほどのスピードで巨大な事業に成長を遂げた。だが拡大が止まれば、やがて必ず若い企業に追い抜かれ、消えていく「末路」を辿る。それこそが、IT企業の宿命なのだ。

「週刊現代」2022年12月3日号より

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