2022.11.28

ワクチン接種によって「超過死亡」が起きていたのは本当か? データを改めて検証する

髙橋 洋一 プロフィール

2022年の死亡者が増えたのはワクチンのせい?

筆者は「主義主張」だけの論考は滅多に読まないが、データが含まれていればかなり条件反射的に見てしまう。最近、たまたま目にとまった記事が、PRESIDENT Onlineの『元厚労省官僚が警鐘「ワクチン接種期に震災以上の超過死亡」政府やマスコミが黙り込む“不都合な真実”』だ。

興味のある方は、上のサイトで全文を読んだみるといいが、筆者の興味があったのは、2ページ目の次の箇所である。

《「2022年は、日本で東日本大震災に匹敵する大災害が起こっていた可能性がある」と言うと、「まさか」と驚くかもしれません。》

この説明で用いられている図は次だ(同記事より)。

https://president.jp/articles/photo/63781?pn=2

2022年の死亡者数が増えているのだ。いわゆる「超過死亡」である。超過死亡そのものはもうすこし精緻に計算されるが、簡便法として前年と比較するのは悪くない。

 

その理由として、《実は、「新型コロナワクチンの接種」です。》ときた。いきなり結論とはちょっと論理の飛躍が過ぎるだろう。人口動態統計では、様々な死因があるので、まずはそれらをきちんと見ないと分からないはずだ。

もっとも、論理の飛躍をやりたくなるのが、次の図だ(同記事より)。

https://president.jp/articles/photo/63781?pn=3

これは、週単位のデータであり、第6波の1月第4週から4月の第4週まで掲載されている。確かにこれが正しいなら、《実は、「新型コロナワクチンの接種」です。》と言いたくなるのはよくわかる。

ただし、筆者はデータを自分で再現しないと気が済まない。

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