大学入試でも出やすい「アドバンテージ」

2021年度の共通テストの問題を分析して、僕は戦慄しました。
今すでにそうなりつつありますが、中高一貫校生でないと、東大をはじめ国公立大学の入試に太刀打ちできなくなっていくのがはっきり見えたからです。

 

今の受験は「式を書かせ、文章を書かせ、読ませ、分析させる」という流れになってきています。全教科「国語」だと言ってもよいくらいで、2021年度共通テストはそれがますます顕著になっていました。
問題をじっくり読み、分析して相手の主張を捉え、詰め込みで得た知識ではなく論述や式を書いて解答する。東大や京大に行く子だけが鍛えていた能力だったものが、これからは共通テストで「全員に」求められるようになっていくのです。

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(問題文などを)絶対にちゃんと読まないと解けない」テストですから、「問題文をパッと見て、解答パターンを当てはめる」という、詰め込み式の勉強スタイルのままだと、手も足も出なくなる。とりあえずパターンを覚えておけば、という従来のやり方では通用しなくなってきているのです。
これは、真の学力を正しく鍛えるには良い傾向ではあります。しかし、その分きっちり正しく学力を伸ばす必要があります。

基礎学力を伸ばすためのカリキュラムとはどんなものであるべきか。この問題を考えると、ますます、「中高一貫校生」が有利です。
中学受験で早い段階で基礎的な知識をしっかり身につけて、その後6年間のカリキュラムに乗っかって効率的に学習していけるからです。
もし今、あなたのお子さんが中高一貫校にすでに通っているなら、そのメリットを生かさない手はありません。基礎学力を伸ばしつつ、空いた時間は部活や好きなことをしまくり、いろいろな経験を積んで、その中から自信も身につけていけます。すでに手にしている「アドバンテージ」をよくよく自覚していただければと思います。