「ママが国語と社会を教えて、私が算数と理科を見ていました。塾の問題の解答には、細かい解説が書かれていないんですよ。5年生までは、親がかなりサポ―トしました。小学校6年生になると、平日は通塾が3日から2日に減りますが、土曜日と日曜で特訓の講座が入ってきます。桜蔭クラスなど、学校別のクラスもあります。そうやって授業の時間数が増えるにつれ、一時期下がっていた成績も上がっていきました。
本人は『一番いい学校に入りたい』と言っていました。小学3年生の頃から毎年、桜蔭の文化祭にも連れて行って、自然と目指すようになりました」
桜蔭・明の星・豊島岡の「全勝」
中学受験では、1月に行われる千葉や埼玉の入試で、いわゆる「前受け」をする家庭が多い。レモンさんの長女は、埼玉・東京の最難関女子校に「全勝」合格した。1月前半には、埼玉の名門・浦和明の星女子に合格。千葉では1月末に、東大合格者が多い渋谷教育学園幕張を受ける子が多いが、レモンさんの長女は受けなかった。

「夫婦で話し合って、もし1月末の渋谷幕張に落ちてしまったら、1週間後の2月1日に本命の桜蔭を受けるのに、メンタルが立て直せないのではないかと。過去の入試問題に取り組む時間がもったいない、という理由もありました。
2月1日は、桜蔭を受験。さらに、桜蔭と併願する女子が多く進学実績もいい豊島岡女子を2日・3日・4日と連戦で受ける予定で、2日に受験して合格。2日の午後には、桜蔭の結果が出て、学校の合格掲示板を家族で見に行きました」