美容エディター界きっての「コスメの目利き」との呼び声の高い森山和子さんが、毎月のお題に合わせて、製品への溢れ出る愛とともに令和の新名品を紹介するビューティ連載。第6回目は、お疲れサインの出やすい、目元ケアのお話です。
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みなさん、ついに12月に突入しましたがいかがお過ごしでしょうか。2022年も残すところあと僅かですが、最近やたらと感じています。目が、確実に疲れていると!!! これ、友人たちともよく話になるのですが、視力の低下もひどい(加齢のせいも間違いなくあります)。多分コロナ時代を経て、携帯やパソコンなど画面に向かう時間が格段に増えたことも関係している気が。というわけで、一年の疲れも溜まった今、目元をあの手この手でケアする愛用品たちをご紹介したいと思います。
初代誕生は天文12年。歴史を点眼する、生薬配合の目薬

見て下さい、このなんともレトロモダンな佇まい。初めての出会いは忘れもしない、2020年のコロナの自粛生活中でした。何気なく見ていたInstagramで、「ドライアイが軽減された」という口コミと共に見かけたこの目薬。「何これ⁉ 見たことない!」と試したくて調べたら、長野市伊勢町にある薬局のオリジナルだと知りました。今年の2月からオンライン販売がスタートしましたが、当時は電話かファックスでの注文のみ。早速かけてみると、それはそれは落ちつくような優しい女性の声で、後に店主の方だと知りましたが、あの不安な世の中でしたアナログなやり取りが小さな癒しだった記憶があります。数日後に届いた袋には、家族や友人に配る用にも購入した複数個がキレイに詰められ、小分けの紙袋と製品特徴を記した号外のようなチラシまで。実は私、このオリジナルの紙袋がものすごく好きなんです! 実際に購入した際にぜひ見てもらいたいのですが、パッケージ同様歴史を感じます。そんなわけで、いざお試し!と思ったらこれが結構しっかりとしみてくれる!! そして、びっくりするほど目のモヤモヤや充血がスッキリするんです。それもそのはず、『雲切目薬』は『雲が切れるように目の霞が晴れる』ところからきているんだそう。かつて目薬は軟膏状の練り目薬が主流で、そんな初代が誕生したのは天文12年の1543年だというから、もう気合が違います。まさに、歴史を点眼しているような気分。黄色の液体は、オウバクや甘草等の生薬由来の成分を配合しているからだそうで、個人的に悩みだった白目の黄ばみまで気にならなくなって万々歳です! ちょっとしたギフトにも愛用させてもらっていますが、何度喜ばれたことか。ぜひ、みなさんもこの爽快感を感じてみて下さい。
目と耳までじんわりほぐれる「よもぎ」が香るホットピロー

2021年の年末頃、旅行にも行けないストレスが爆発したり、先行き不透明な状況もあって、相当日々癒しを求めていたんだと思います。とにかくリモート生活も本格化して、元々職業柄パソコンに長時間向かってはいますが、その時間もいっそう長くなってきた年末頃、「そろそろ目が限界だー!」という心の悲鳴のもと、癒しグッズを探す日々。元々はアイピローが欲しい!とリサーチしまくっていたときに出会ったのが、このよもぎピローだったんです。こちら、なんと通常のものよりも長さがあるので、目だけでなく耳まで一緒に、じわ~っと天然の蒸気と暖かさに包まれることが出来るんですよ……。ほら、想像しただけで至福じゃないですか? 個人的に美容室のシャンプー後に首後ろから耳にかけてをホットタオルでじんわり温めてくれるのが好きなんですが、「家で自分であれが出来るじゃないか!」と大興奮。こちらと一緒に、人気のよもぎ茶も2種購入しました。- suu - は、よもぎと薬草を使ったプロダクトを手作りしている糸島のブランドなのですが、手仕事の丁寧さを実感できる製品ばかりなので、手にするだけでも癒し力がもの凄いところも魅力。ピローの中にはよもぎや小豆、古代玄米や月桃の実と葉など、8種の植物がブレンドされたものが。レンジや湯煎などで温めることができ、目元や首元、お腹など長さを生かして好きな所を温められます。私は最初に一番温かい状態でお腹、次に肩、少し柔らかい暖かさになったら目と耳にのせて、そのまま就寝(寝落ち)するのが定番です。この心地よさは、年中手放せない相棒です。