2022.12.05

55歳会社員男性が絶句…不倫の末「できちゃった婚」をした専業主婦の妻に「働いてくれ」と言ったら返ってきた「衝撃的な反応」

山中 伸枝 プロフィール

ご夫婦は、元々は会社の同僚です。前の奥さんとの関係がうまくいっていなかった川口さんは大学を卒業して就職したばかりの恵子さんをとてもかわいいと思い、いつしかおつきあいが始まりました。しばらくして妊娠が分かったのでそれを期に前妻とは離婚、まもなく再婚しました。

前妻との関係がうまくいかなくなったのは、生活のすれ違いだそうです。上昇志向の強い奥様で、仕事仕事で毎日遅く、夫婦で過ごす時間が全くなくなったことを寂しく思われたそうです。仕事をする女性をリスペクトしつつも、自分自身はくつろげる家庭が欲しかったということに気づき、おっとりした恵子さんに惹かれたのだそうです。

「すぐに妊娠したこともありましたが、恵子が家庭に入ってくれたことで、私は仕事に没頭できたというのも事実です。3人の子どもにも恵まれ、本当に幸せだと思っています。恵子が何を今更というのも頷けます。」

確かに、ずっと専業主婦だった恵子さんにとって、いきなり働いてくれは衝撃だったのでしょう。前の奥様がいわゆるキャリアウーマンだったので、家庭に入る事で自分自身の価値を確認していたのも事実のようです。

PHOTO by iStock
 

夫婦を危機に陥れた現実

川口さんが受講した会社のライフプランセミナーの内容は、概ね次のようなものでした。

第1部では、会社の制度を解説します。事前に人事担当者より詳細を聞いているので、代理でFPが解説するような形です。

川口さんの会社は56歳で役職定年となり、一般的に30%給与が減額されます。退職金については、それ以降算定もなければ増額もなしということで、出向される人もいる、転職される人も少なくないということでした。

定年は60歳です。以前はその後も継続雇用ということで、職場も選べるくらい自由があったそうですが、近年は定年した社員の受け入れをあまり喜ばない職場も多く、希望どおりの条件で継続雇用できる人も多くはないとの話でした。

退職給付については一時金と確定拠出年金があります。退職一時金は、一定の計算式に基づいて参加者おのおのである程度金額のめどがつくように表が渡されます。確定拠出年金についてはそれぞれが自分のサイトにログインして残高を確認します。60歳で一時金として受取ってもよいし、分割で受取っても良いし、退職一時金と同年に受取ることで退職所得控除を大きく上回るようであれば、確定拠出年金は一時金と分割受取を併用しても良いとのお話をします。

また令和4年の改正で、60歳以降も厚生年金に加入して働き続ける場合、65歳までiDeCoへ引き続き加入することもできるようになったことも伝えます。このあたりの選択肢はいろいろあるので、いくつかの事例を紹介します。

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