和室が減っている…!

去年から、賃貸物件を内見し続けている。資料の本が増え過ぎて手狭になり、17件も内見したうえで去年の11月にいったん引っ越しをした。しかし、選んだ部屋は定期借家だったので、期限までにもう一度引っ越さなければならないからだ。

部屋の条件として、夫婦2人の仕事部屋と本棚置き場を確保することに加え、使い勝手のよいキッチンも欲しい。しかし予算内である程度交通と買い物が便利な場所では、なかなか見つからない。探し回っているおかげで、東京の物件事情にずいぶん通じてきた。

たくさん部屋を見るうちに気づかされたのが、日本人の生活スタイルの変化だ。何しろ、賃貸に出されている部屋の中には、築数十年の古い物件や、元は昭和前半生まれの高齢者のオーナーが住んでいた、という部屋もあるからだ。中でも興味深いのが、和室のポジションである。そこで今回は、部屋を管理する家事の視点から、和室について考えてみたい。

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広さがある割に家賃が安い物件は、何らかの難を抱えている。交通が不便、築年数がかなり古いという事情以上に目立つのが、実は和室の数である。

仕事部屋と、本棚を置くスペースがたくさん必要な私たちは、2人暮らしだが75㎡以上のファミリー物件を探している。すると、居室のすべてが和室の物件は、相場の2万~3万円は家賃が安いことに気がついた。「リノベ済み」でキッチンを最新式にして売り出している古い物件にも、元は和室だったんだろう、と思わせる洋室がある。奥行きがちょうど押入れサイズの収納がついていたり、障子が入っているなど、和室的な特徴を備えているからだ。

居室すべてが和室の物件はたいてい、昭和に建てられたものか、昭和前半に生まれたオーナーが住んでいたらしい部屋だ。後者の場合、和室の一角に仏壇置き場や床の間があったり、神棚がしつらえてあることもある。