2022.12.02

サッカーW杯、スペイン戦に勝ったのに「にわかファン」が離れていきそうな理由

今後、ますます厳しい環境になる

ドイツ戦後、3年ぶりの“にわか”熱狂

2日早朝、サッカーの『FIFAワールドカップカタール2022』グループEの最終戦、日本代表VSスペイン代表とドイツ代表VSコスタリカ代表の2試合が行われ、日本代表が2大会連続4度目の決勝トーナメント進出を果たした。

開幕前は、ある程度のサッカー好きですら開催時期を知らないなど、関心の薄さが指摘されていたが、大会4日目の23日夜に日本代表がドイツ代表に逆転勝利を収めると日本中が熱狂。渋谷や道頓堀などで大さわぎになったほか、日本代表のユニフォームは完売状態になり、全国各地のスポーツバーなどに人々が押し寄せる様子などが報じられている。

テレビでは朝から夜までワールドカップ三昧。今大会は放映権料の高騰で地上波の放送はNHK、テレビ朝日、フジテレビの3局に留まり、他局は「ほぼスルー」だったが、ドイツ代表戦後は決勝ゴールの浅野琢磨や同点ゴールの堂安律を繰り返しピックアップするなど、まさに手のひら返しの状態が続いていた。

ドイツ戦で決勝ゴールを決めた浅野琢磨[Photo by gettyimages]
 

ワイドショーに日本代表のユニフォーム姿で出演するアナウンサーたちを筆頭に、日本中に“にわか”サポーターがあふれる様子は、3年前に開催された『ラグビーワールドカップ2019』以来ではないか。優勝候補のドイツ代表を破ったインパクトはそれくらい大きなものがあったのだろう。

日本代表の決勝トーナメント進出が決まった今、その“にわか”サポーターがある意味で正念場を迎えている。

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