ここにきてGAFAの「大失敗」が明らかに…「事業多角化」の先にある末路

ハードウェアに注力した結果

GAFAの「多角化」の失敗

11月14日公開「いよいよGAFAが総崩れ、メタはメタメタ、アマゾンよお前もか!」、8月15日公開「メタ(旧フェイスブック)はメタバースで行き詰まってこけるのか」などで、メタのメタバース事業が行き詰っていることについて述べた。

元々メタは、2019年10月27日公開「結局発行延期、facebook仮想通貨リブラはもともと失敗作だ」で述べたように、フェイスブックという「本業」以外への執着が強かったのは確かだ。他のGAFAと比べて基盤が脆弱だから、新たな事業の柱を見つけるのに必死なのだろう。

したがって、昨年10月28日に社名をフェイスブックから「メタ」に変更したという発表を聞いた時に「なんて馬鹿なことをしたんだ」と思ったのと同時に、「やはり……」とも感じた。

多くの企業が「事業の多角化」という大義名分で、まったく未知数の事業を鳴り物入りでスタートし、結局うまくいかないから「選択と集中」を名目にして撤退する。メタのメタバース事業も、過去何度も繰り返されてきた累計パターンの1つになると思われる。もちろん、その他のGAFAでも同じ事が起こっている。

例えば、GIGAZINE11月22日「Amazon Alexaは『巨大な失敗』と社員が吐露、損失は年間1兆4000億円のペースに」と報道されている。

アレクサそのものはかなりの販売数量を維持しているようだが、話題先行で「収益化」に結びついていないことが赤字の原因と思われる。確かにアレクサの販売価格は(普及を後押しするためか)廉価である。ハードの売り上げでは儲からないとのことだ。

Meta Quest   Meta HPより
 

この事業構造は、メタのメタバース事業でも同じで、「VR・ARゴーグル」でメタが8割にも及ぶシェアを持っていたのは、「低価格」で販売していたからだ。逆ザヤであったともいわれる。

だが、8月に価格改定を行った後は、BCN+Rの9月8日「VR・ARゴーグルの販売台数が急減、Meta Quest2値上げで市場に暗雲」のような状況だ。

各製品とも2万円を超える大幅値上げを行った結果、シェアが4割程度まで急落したのである。

IT・インターネット業界では、「超低価格」または「0円」で一気にシェアをとり、市場を独占するモデルが一般的であり、過去かなりの成功を収めてきた。しかし、その手法がもはや通用しなくなってきているのかもしれない。

特に、一度つくればコピーするだけのソフトウェアと違って、ハードウェアはそれなりの「製造原価」がかかるのだ。廉価販売の「我慢比べ」は、企業存続を危うくする可能性がある。

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