持続可能な社会のために最良の選択を

新聞紙に入った元気な野菜たちは、週に4回、地元のレストランやカフェの前など、農園から車で10分ほどの場所でトラック販売される。なるべく地元で販売すれば、輸送に関わるエネルギーや燃料の無駄も抑えられる。

「日本だと、有機野菜を選ぶのは安心安全だからと言われますが、僕が研修を受けたアメリカでは、農家もお客さんも、持続可能な農業をサポートしたいからという理由で選ぶ人が多い。これからの時代は、そういうところのほうが求められるようになるのではないかと思いますね。環境に優しいことって、経営的にマイナスになったり、利益が減ると思われがちですが、そんなことはなくて。お客さんと直接つながれるような売り方をすれば、野菜も売れて、経営的にもプラスになります。地域の人が地元の農業を支えてくれるというのも、すごく大切なことだと感じますね」
クルベジなどのブランドを通して、環境や地域に循環する農業が普及するようにと、活動に力を注ぐ丹上さん。ここに未来の希望の光を見る、農園の姿があった。
●情報は、『FRaU SDGs MOOK 話そう、気候危機のこと。』発売時点のものです(2022年10月)。
Photo:Tetsuo Kashiwada Text &Edit:Asuka Ochi
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