フリーアナウンサー中村仁美さんのFRaU Web連載「騒がしくも愛おしい日々」(毎月1回・第1水曜日更新)。さまぁ~ずの大竹一樹さんとの結婚後、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、中村仁美さんならではの目線で綴っています。
今回は、次男くんが小学校に入学したりと子供の学校面でも多くの変化があった中村家の今年一年を振り返り、親子でともに成長したことについて綴っていただきました。いずれ大きくなって手が離れていくからこそ、いま夫婦揃って噛み締める、子どもとの「愛おしい時間」とは?
家族5人、いつまでこのように過ごせる?

今年も一年が終わりますね。
振り返ると、彩りのある日々が、少しずつですが戻ってきた一年でした。
子供達の日常は活発になり、私も“未来の自分”のために、念願だった習い事を始めたりと、ただやり過ごすだけだったあの頃とは違い、積極的に楽しむ毎日へ変わり始めた一年。
夏休みも、今年は久々に飛行機に乗り、家族旅行へ。
いつもの近所の公園もいいけれど、広い青空の下、海で初めて5人で乗ったバナナボートや、子供達がプールで大興奮しながら楽しむ姿は、親にとっても忘れがたい“色濃い思い出”の1つです。
長男は来年、小学校生活最後の一年を迎えます。
騒ぐ弟達を横目に、イヤホンをし、ソファーにドカンと座ってiPadを凝視。
欲しいものは、いつからか、戦隊ベルトではなく、文房具や電子機器に変わりました。
ゲームのやりすぎか? 視力が落ちてメガネをかけるようになり、“いよいよ夫じゃん!”という見た目もさることながら、最近はお友達と出かけることが増え、私の送迎なしで習い事にも行くように。
あんなに素直だったのに、私の言うことを明らかに右から左へ流しているようで、思春期の入り口が、もうそこまで来ているようです。
“あと何回、こうやって5人揃って行けるのかな~?”
鳴り始めたカウントダウンの音に、母は寂しさを感じずにはいられません。