毎月15日は「お菓子の日」ということをご存知ですか? この記念日は、お菓子の神様をまつっている神社の例大祭が15日に行われたことにちなんで制定されました。そこで今回は、誰でもおいしく作れるスイーツレシピに定評がある、お菓子研究家のmarimoさんにおすすめレシピを教えてもらいました。

marimoさんは、メディアへのレシピ提供や企業向けレシピの開発、お菓子教室を開講するかたわら、Instagramやブログでレシピやお菓子作りのコツを発信。おしゃれなテーブルコーディネートや写真にも定評があり、現在Instagram(@marimo_cafe)のフォロワーは10万人以上と大人気。そんなmarimoさんですが、お菓子研究家になる前は会社員だったそうで、お菓子研究家を目指したきっかけや夢を叶えるまでのお話も伺いました。

 

実は甘すぎるお菓子が苦手…

はじめまして、お菓子研究家のmarimoです。

私は「家庭で作れる最高のおいしさ」を目指して日々レシピを考えています。「こんなに簡単なのに、こんなにおいしいの!」という驚きを感じてもらえたらとても嬉しいです。パティスリーで買うような技術の詰まった複雑な味のケーキは、家庭で作るより買った方が早いし、おいしいと思うんです。ですが私は、焼き立てがおいしいマフィンや混ぜるだけでできるアイスなど、家庭に寄り添ったレシピをお届けしたいと思っています。

私が主宰するお菓子教室では、モンブランやシフォンケーキなどちょっと難しいレシピも扱っていますが、再現性を高めるために「なぜ、この順番なのか?」「なぜ、このように混ぜるのか?」などの理由をしっかり伝えるようにしています。そうすると、びっくりするくらいおいしくできるんですよ。味わいの点で言うと、私は甘すぎるものが苦手なので、甘さ控えめにすることが多いです。その分、他の材料の配合を増やして味わいを強くすることで、甘さ控えめでもおいしく感じるようにしています。と言っても、お菓子ですので甘いですよ(笑)。

写真提供/marimo

私がお菓子研究家を目指したきっかけは、叔母にお菓子作りを教わるようになったこと。私が大学生のとき、叔母が手作りのお菓子を出す喫茶店をやっていて、そこにアルバイトとして手伝いに行っていたことから、お菓子作りを教えてもらうようになりました。市販のお菓子は私には甘すぎてあまり好きではなかったんですけど、自分で作れば甘さの調節ができるということが分かって、それから自分好みのオリジナルレシピを作るようになりました。

そして、レシピ作りに夢中になっていたら、いつの間にか家族だけでは消費しきれない量のお菓子ができてしまったんです(笑)。それを友人にお裾分けして食べてもらったときに、「お菓子作りの才能がある」と褒めてもらって、それがとても嬉しくて、そのままお菓子作りにのめり込んでいきました。

それから自分の記録用にと2006年にブログを始めて、作ったお菓子の写真とレシピを投稿し始めました。ある日、そのレシピを見て実際に作った読者さんが「とても美味しかった」というコメントをくださったんです。それがきっかけで、「もっと褒めてもらえるレシピを作りたい」と思うようになりました。