2022.12.09
ホストにハマって「借金地獄」の女性を風俗へ…「ヤクザの副業」のヤバすぎる実態
元関係者が語った筆者は、大学で「社会病理学」の講義を担当している。社会病理学とは、個人、地域社会、各種学校社会や産業社会等々における異常や諸問題を社会学的に研究する学問である。
講義では、これから社会に出てゆく学生諸君にリアルな事例を紹介し、パーソナル・コンプライアンス意識の涵養に努めてもらっている。
社会病理は、日常の中に散見される身近な学問といえる。たとえば、梅毒などの性感染症患者の増加現象もそのひとつである。
梅毒の感染者が過去最多を更新
「梅毒の感染者の、2022年の報告数は8456人(9月11日現在)に達した。現在の調査方法となった1999年以降で最多だった2021年の7875人(速報値)を上回り、過去最多を更新したことになる」(AERA dot.「急増の「梅毒」 なぜコロナ禍で感染者数が過去最多に?専門医が指摘する三つの理由」2022年10月2日)
筆者は、この現象について調査を行った訳ではないが、様々なマスコミ記事を読む限り、梅毒増加の背景には、コロナ禍で増加した「パパ活」などの影響、不特定多数との性交渉があるのではないかと推測する(2022年前半における国立感染症研究所報告では、男性では30代、40代が感染者の過半数を占める。女性は20代が約58%)。

売買春は、洋の東西を問わず、いつの時代にも存在する。日本では昭和30年代に、赤線・青線地帯が法律で廃止されて半世紀以上が経過した。しかし、そうした違法なサービスが社会から消えることはない。むしろ、SNSの発達によってアングラ化し、当時よりも市場は盛況なのではないかと思うのは、筆者だけであろうか。
本稿では、裏社会における売春のカラクリと、それらのサービスに付随して生じる思わぬリスクについて、元暴力団関係者(元暴)のリアルな証言を紹介する(以下は彼の発言)。