2022.12.09

ホストにハマって「借金地獄」の女性を風俗へ…「ヤクザの副業」のヤバすぎる実態

元関係者が語った
廣末 登 プロフィール

ギャンブルにハマった結果…

数えたことないけど、50人以上は風俗に紹介していると思います。おれが積極的にやったんじゃないですよ。向こうからお願いされるか、フリーランスの金貸しからまわってくる。

ホスト狂いの若い子じゃなくて、ギャンブルとか生活費を借りて返せんで、おれにまわってくる女もいます。こういうのは、余りいい女はいない。そうした女は西川口とか巣鴨の三流店に紹介するわけです。前者はNK流本番(いわゆる“本番行為”をサービスとして提供する店のこと。「西川口流」の略称)というのが有名でしたし、後者は5000円で本番もいけるような場末の店ですよ。

カネの回収はバンス(店からの前借のこと。若い子はまとまった金額一気に借りられるが、年齢が上がると少額しか難しい)と、女の子からの週払い。毎月2回、店に電話して、女の子の出勤の確認をしてから集金に行くわけです。

Photo by iStock
 

おれが店から直接カネをもらったらヤバいんで、一旦は女の手を経由する必要があります。あと、銀行振り込みはダメ。おれの場合、基本は対面で回収していました。 

もっとも、これは足が出ることもある。たとえば、おれが仕事で遠方に行ってたとしても、その日が集金日だったら、なんとかして回収に行く。おれは女の借金を肩代わりしてる債務者やったけど、そんな態度は微塵も出さなかったですね。待ち合わせて飯くらいは食わせる。

この商売のコツは無理をさせないこと。回収金額も一回に2万~3万円なんですよ。最悪客が付かない子は、1万とかもあったな。

しかし彼の「ビジネス」はこれだけでは終わらない。むしろ女性が借金を返し終わった後から、本当の稼業が始まるのだ。彼のビジネスのさらなる闇、そして裏社会の本当の怖さについては【後編】『「“闇のカネ”は、奪っても安全なんです」元暴力団が語った「シノギ」のヤバい現実』で詳しく説明する。
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