12月8日は日本がアメリカとイギリスに宣戦布告した、太平洋戦争の開戦日です。1941年のこの日、日本軍がハワイ・オアフ島真珠湾にあるアメリカ軍基地を奇襲攻撃したことで、太平洋戦争が勃発しました。現在、日本は戦争をしない国として平和を維持していますが、世界にはこの瞬間にも戦いを続けている国が複数あります。小学校の修学旅行先は広島だったという高橋メアリージュンさんに、あらためて戦争への思い、そしてご自身のハーフという立場や名前にまつわるエピソードなどを聞きました。

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修学旅行で訪れた平和記念公園での出来事

戦争と聞いて思い浮かぶのは、小学校の修学旅行で訪れた広島です。見学コースに入っていた原爆ドームで、私はあるおじいさんにお会いしたのですが、その時のシチュエーションがものすごく不思議で。

私が平和記念公園のベンチに一人で座っていたら、見知らぬおじいさんが隣に座り、「昔、ここではこんなことがあってね」と戦時中の広島の様子を話し始めたのです。

原爆ドームのある広島・平和記念公園 Photo by iStock

「どこから来たの?」「滋賀です」「そう。このあたりは攻撃の音がすごくて、私はそのとき防空壕に隠れててね」といった感じで、いろいろ貴重なお話を聞かせていただきました。もう細かい内容は覚えていないのですが、私の周囲には戦争を経験した人がいなかったので、おじいさんが語る体験談を真剣に聞いていた記憶があります。

でも考えてみたら、小学生だった私が、修学旅行の集団を抜け出して公園のベンチに一人でいたのはなぜだったんだろう。普通はそんな単独行動はしませんよね? しかも知らないおじいさんと2人でおしゃべり……? 今思い返しても、ちょっと不思議な体験でした。

日本は第二次世界大戦で敗戦国となって以来、一度も戦争をしていません。これは本当にすごいことだと思います。海外に目を向けると、今も戦争・紛争が続いている国がありますが、戦争で良いものは何も生まれなくて、失うものの方が圧倒的に多いです。どんな理由であれ、絶対にすべきではない。戦争をしない誓いを立ててくれた日本の先人の意志を受け継いでいきたいですね。