中学時代、母の胸ぐらをつかむ大喧嘩をしました

幸い、人との付き合いで憎み合うレベルでの激しいトラブルを経験したことはないですが、親やきょうだいを相手に口喧嘩をすることは普通にありました。理由は本当にちょっとしたことなんですけどね。過去には、些細なことから激しい言い合いになったこともありました。

一番すごかったのは、中学生の時の母との大バトル。今となっては原因は何だったか全然覚えていないのですが、とにかく私がヒートアップして大喧嘩になっちゃって。母の胸ぐらをつかんでワーワー怒鳴るわ、母は母で私の髪の毛をつかんで引っ張るわの大騒ぎ(笑)。まるでドラマみたいな乱闘でした。

言葉遣いもひどくて、私は母に対して言ってはいけない差別的なワードまで口にしてしまった記憶があります。もちろん後でめちゃくちゃ反省しましたが……。ちなみに母は、普段は日本語を話しますが、喧嘩で頭に血がのぼると母国語であるタガログ語が混ざります。

母とつかみ合いの喧嘩をしたのは、それが最初で最後です。父に対しては言葉で反抗したことはありますが、さすがにつかみ合いというのはなかったですね。

大の仲良しの髙橋ファミリー。一度だけしたお母さんとの大喧嘩も、本音を出せる間柄だこそ 写真提供/高橋メアリージュン
 

一方、きょうだいとの喧嘩は激しかったです。特に幼少期、年子の弟とは、つかみ合いはもちろん、なぜかタオルでバシバシ叩き合ったりしていました。妹とは口喧嘩ですね。一番下の弟は6歳離れているので、さすがに喧嘩はせず、可愛がっていましたよ(笑)。

喧嘩した時は、相手が誰であれ、できるだけ早く謝ることが大事だと思います。時間がたてばたつほど謝るのが難しくなってしまうので。母との喧嘩の際も、もちろんすぐに謝りました。お互い、ほぼ泣いていたんですけどね(笑)。

母は、喧嘩をするとすぐに仲直りする機会をくれます。「embrace(エンブレイス)!」と言いながら、ギューッとハグしてくれるんです。この「embrace」というのは、抱きしめるとかハグするという意味なんですが、これが母の仲直りの言葉なんですね。ハグすると気持ちがゆるくなって素直になれる。わだかまりを無くすのには効果的だと思います。