あばよ、日本…!「コロナに感染しないことが人生でもっとも大切」だと? こんな異常な国は出ていくに限る。

中川 淳一郎 プロフィール

「コロナはいつ終わる?」の質問に対し「経口薬ができたら」と答える人が多いこともあり、塩野義の「ゾコーバ」を政府は緊急承認した。しかし、ワクチン推進派からはすぐさま「こんなものは効かない」「やっぱりワクチンだ!」という反撃の狼煙があがった。やはり、終わらせる気がない。

日本人はこれまでに約3億回接種しているが、政府はさらに8.8億回分を確保。モデルナのワクチンは一部廃棄した。それなのにすでに来年の分の確保に動いている。「異常」の一言である。

そもそも他国よりもブースター接種率が高いのに、なぜそこまでしてワクチンに活路を見出そうとするのか。もはや専門家のメンツ維持に国民全員が付き合わされているだけなのである。ワクチンの有効期限も当初は6ヵ月だったが、ファイザーの場合、延長が続き今や15ヵ月である。意味が分からん。

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それでもせめて効果があればいいのだが、日本は7月以降、10週間連続で世界一の陽性者数(「〇人あたり」ではない。絶対数である)を叩き出した。さらに「第8波」がスタートしたとされる11月から12月にかけて、4週間連続で世界一の陽性者数と、世界二位の死者数を出している。

なぜ頑なにマスクとワクチンを信奉するのか

本題に入る前に前提をもう少々。

世界各国では、コロナはもうとっくに過去のものになっている。東アジアと東南アジアの一部以外、そして欧米でも、よっぽどコロナを怖がる人か、着用が義務化された場所以外では誰もマスクをしていない。サッカーのカタールW杯の観客席を見てもそれは一目瞭然だろう。

ワクチンのブースター接種率は低く、北欧に至っては若年層のワクチン接種を中止している。一方、日本は「早く5回目を!」の大合唱で、EUが推奨していない6ヵ月~4歳へのワクチン接種も開始。ますますコロナ対策に邁進しており、対策のアイディアも多様化している。

京都のとある中学校は、文化祭の合唱で生徒たちが歌う際、「マスクの中央部を指でつまみ、少し浮かせてもよい」という妥協案を発明し、これが新聞記事にもなった。

そんな状況がある中、外務省は全世界の渡航レベルをもっとも危険度の低い「1」に変更。これにより、日本人は世界各国を旅行できるようになったが、相変わらず日本では「移動するとウイルスが動くから不要不急の旅行は憚られる」という状況だ。

また、海外に入国する際は条件なしなのに、帰国時にはワクチン3回接種か72時間以内の陰性証明が必要となる。

 

秋田県の佐竹敬久知事は、フランス出張から戻ったらコロナ陽性になったが、療養後の当庁時には「フランスに行くと皆、かかる」と発言。マスク・検温・消毒がないのが理由なのだとか。

同氏はその後も「外国人はマスクなしで飲食店で大騒ぎしている。注意しても聞かない」「日本人だけに自粛要請と言っても。外国の方にも注意喚起を国が空港とかでやってもらわないと困る」と述べた。ただの差別主義者なのだろう。世界一の感染国が何を言うか。

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