浴室で解体しました
「母は、一階のリビングルームで亡くなりました」
再現捜査で、あかりはあくまで、母が自殺したという前提で、遺体解体の経緯について話した。
「遺体は硬直していたため、お風呂まで運ぶのは大変でした。遺体を引きずっていく途中、壁に触りながら伝うように移動しました。途中、母の身体から尿が漏れて、部屋が汚れてしまいました」
髙崎宅の一階は、南側にはリビングダイニングと和室が二間、廊下を隔てた北側に玄関、浴室、トイレが並んでいた。

妙子が亡くなったリビングルームは南西の角にあり、テレビボードと向かい合うように座椅子が置かれていた。実況見分の結果、このテレビボードの周囲に17ヵ所、最大0.5ミリの血痕が発見された。いずれも妙子の血液である。