2023.03.19

「死」を受け入れている…医療が不十分でも「パプアニューギニア人」が絶望しないワケ

すると、テム次官はこう言ったのです。

「我々は比較的、死を受け入れやすい国民性なのです」

その答えに私は衝撃を受け、ただ感心するばかりでした。どうやったらそんなふうに達観できるのか。日本人はわずかでも助かる見込みがあれば、全力でその治療にすがるのではないか。

シドニーで医学教育を受けたテム次官には、パプアニューギニアの医療の遅れが十分にわかっていたはずです。しかし、彼の答えは、その問題を改善するより、現状を受け入れることに傾いているように感じられました。

連載記事<人はどう死ぬのか…医師が明かす「ご臨終」に至るまでの一部始終>では、人が死ぬときの様子を詳しく解説します。