ちなみに新幹線以外でも、飛行機でこのような性質が活躍しているケースもあります。
飛行機の座席でも活用されている!
飛行機の場合だと、3人席と4人席が主な座席配置として構成されているものがあります。この場合では6人以上の団体客なら、隣の席に知人のみが座る状態を作ることができます。
新幹線で2人席と3人席、飛行機で3人席と4人席の例を挙げましたが、2つの数が「互いに素」でないと、うまくいかなくなります。たとえば飛行機ではときどき3人席のみで構成されているものもありますが、この場合はグループが3の倍数の人数のときのみ、うまく座ることができますが、それ以外のときはうまくいきません。
同様に考えて2人席と4人席という組み合わせでは奇数を作ることができず、これもうまくいきません。
この問題は、座席のことだけではなく、たとえば筆記用具などの備品をいくつずつにまとめて保管しておくと便利か、という問題にも役に立ちます。
ボールペンを3本ずつと4本ずつにまとめておけば、どんなシチュエーションでもちょうど欲しいだけぴったりの数を持ち運ぶときに便利かもしれませんね。
ただ3本と4本の束という単位も、少し細かすぎるかもしれません。もう少し数の多い束にしてもこの性質がうまく活用できるのなら、活用したいものですね。
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