2023.01.19
「山に生えている大量の木の“本数”を正確に数えよ!」信長が出した難問に、秀吉が提案した「数学センスに満ちた解決法」
発想をちょっと変えれば、こんな発見があるのか!
大人気「数学のお兄さん」こと横山明日希さんの最新刊『はまると深い! 数学クイズ』から、ヒラメキ勝負の「クイズ」に挑戦!
日常に隠された意外な数学の面白さから、古代からの難問まで。
今回は歴史からの出題。信長が木下藤吉郎(のちの秀吉)に「山の木を数えよ!」という命じたいという逸話からです。
途方にくれてしまう難題ですが、発想の転換で藤吉郎は乗り切ったそう!
みなさんも一緒に考えて、頭の柔軟体操で「数学センス」を磨きましょう。
「山の木の本数を数えよ!」
「山の木の本数を数えよ!」こう言われたら、みなさんだったらどうしますか?
秀吉が織田信長の家臣として木下藤吉郎を名乗っていたころ、信長から「山の木の本数を数えよ」という任務を言い渡されたことがあったそうです。
それまで任務を言い渡された他の家臣は、木の本数を数えているうちにどの木を数えたか混乱してしまい、最後まで数え切ることができませんでした……。数え切るためには何かしら工夫が必要とされていたのです。

そこで秀吉のとった方法が、発想の転換であり、「ひき算思考」なのです。
「ひき算思考」は答えを求めるために「ひき算をする」ので、このように表現しています。
「ひき算発想」については、記事「128チームのトーナメント戦。優勝決定するまでの試合数は?」で詳しく解説したので、興味のある方は読んでみてください。