ついに「黒田バズーカ」炸裂!日銀「大転換」でゾンビ企業とマンション住民を襲う「借金地獄」の厳しすぎる現実
「大破綻時代」が始まった・・・
2022年12月20日、日銀がこれまで10年近く続けた大規模な金融緩和を修正するという一歩を踏み出しました。
長期金利の変動許容幅を従来の0.25%から0.5%に拡大するというのです。これは事実上の利上げ、ひいては事実上の金融引き締めとなります。
日銀は長期金利の上限を0.25%に定め、市場取引で0.25%を超えそうになると国債を無制限に買い入れる指値オペで抑え込んできました。
それが突然、長期金利の上限を0.5%まで引き上げるというのは、足元の物価上昇率が3%台まで上昇し家計の負担が高まっているのに加えて、このままでは海外投資家による国債の売り崩しを抑えきれないと判断したためでしょう。
これによって、日本は厳しい時代を迎えることになりました。

膨張した「ゼロゼロ融資」の悲惨な末路
長期金利の上昇でまず懸念されるのは、企業の資金繰りのさらなる悪化です。
今年の秋口から円安による物価高を契機に、「ゼロゼロ融資」を受けている企業の倒産が増え始めていましたが、日銀の利上げによってその増加傾向にいっそう拍車がかかるという予測が新たに浮上しているのです。
「ゼロゼロ融資」とは実質無利子・無担保融資のことで、コロナ禍で売上高が減少した企業を支援するために政府主導で2020年3月から始まりました。元金の返済を最長で5年まで猶予するうえに、各都道府県が最初の3年分の利子を補給することで利払いを実質的に免除、将来返済が困難になれば公的機関の信用保証協会が肩代わりするという、至れり尽くせりの融資だったのです。