「傾いた運動場」と…
女性の社会への参加拡大を目的に作られたクォータ制や加算点制は、大学で一緒に競争しなければならない立場にある20代男性からの糾弾対象にもなっている。
たとえば、薬科大学。薬学科募集定員を女子大に割り振ってみたところ、男子大学生から逆差別であると非難を受けている。女性は、男性より点数が低くても薬科大に合格することができるようになったというわけだ。2023年度基準のソウル地域の薬科大の定員は698人で、この中で、女子大の比重が45.8%に達している。
また、政府中央省庁と、傘下の公共機関の採用および各種公募・支援事業でも、クォータ制、加算点制を適用する制度が広がってきた。結果、特に若い男性からは「逆差別どころか、もはや傾いた運動場」という不満の声が高まっているわけだ。
さらには、上場企業の取締役会に、最小1人以上の女性を置く「女性人事割当制」が導入されて、施行中である。すでに既成世代となった男性たちと、20代男性の女性差別に対する認識差は、このようなところから違いが明らかになってくるのだ。