2023年が幕をあけた。どうかすべての人が健やかで笑顔でいられる1年になりますように。初詣は年明けすぐ派の人もいれば、お昼にじっくり派、1人でいく派、友人・家族といろいろいることだろう。

漫画家で小説家の折原みとさんは、3年前のお正月にFRaUwebにて「初めての伊勢神宮巡り」を寄稿してくれた。今回はなんと10日間通いつめ、上級者の参拝方法を身につけてきたという。
おススメの参拝法の一部を教えていただいた。

 

日本の神社の「トップオブトップ」

あけましておめでとうございます!
新しい年の初めには、神社に初詣に行き、開運を祈る方も多いだろう。
普段は神さまを意識することはなくても、節目節目に神社にお参りしたくなるというのは、日本のDNAの成せる技……?

さて、日本の神社のトップオブトップといえば、三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮。正式名称は、シンプルに「神宮」だ。

伊勢神宮に祀られているのは、日本人の総氏神にして、皇室の御祖神とも言われる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」

天照大御神を祀る神社は日本全国に数多くあるが、伊勢の神宮は、その頂点に位置している。
いわば、日本最高の聖地であり、最強のパワースポットなのだ。

伊勢神宮に参拝することを「お伊勢参り」といい、昔から「一生に一度はお伊勢参り」というのが、日本人の夢だった。

「お伊勢参り」が一大ブームだった江戸時代には、なんと、日本人の6人にひとりが伊勢を訪れていたというほどの、憧れの地だったのだ。

初のお伊勢参りは1泊2日の強行軍

私が生まれて初めて伊勢を訪れたのは、2019年のことだった。

人生初のお伊勢参りは、1泊2日の強行軍。
その時の体験は、「初心者による初心者のための伊勢神宮参拝ガイド」として、以前記事にさせていただいた。


そして、2022年秋。私は、再び伊勢の地へと!

今回は、伊勢市が実施した「クリエイターズ・ワーケーション」という事業に参加することになり、10日間もの滞在だ。

この「クリエイターズ・ワーケーション」とは、伊勢市が、全国から文化・芸術分野のプロのクリエイター100名程度を公募の上で招聘し、伊勢市内の宿泊施設で6泊~13泊の宿泊を提供して下さるという、なんともありがたい事業だ。
参加クリエイターたちは、伊勢に滞在中にそれぞれの創作活動に励んだり、伊勢での体験を何らかの形で今後の創作に生かしていく。

2020年の秋に公募と選考が行われ、当初の事業期間は2020年11月から2021年3月までの予定だった。
しかし、度重なるコロナの「緊急事態宣言」のおかげで、事業の期間は2年間も延長に。私も、何度も予定を変更した末に、ようやく伊勢を訪れることができたのだった。
前回は短期集中「初心者コース」のお伊勢参りだったが、今回はたっぷり10日間!

しかも、伊勢市のご協力により、かなり詳しく「神宮」について学ぶことができた。
その体験をもとに、今回はワンランク上の「お伊勢参り・上級編」をお届けしたいと思う。