ほとんどの人が気づかずに通り過ぎてしまう
そして、この五十鈴川の御手洗場の近くには、ほとんどの人が気づかずに通り過ぎてしまう、地味な「重要スポット」がある。
五十鈴川を守る水の神さま、「瀧祭神(たきまつりのかみ)」だ。
社殿はなく、簡素な門と板垣に囲まれているだけの石神さま。
しかし、地元の人たちからは「おとりつぎさん」と呼ばれて尊ばれているそうだ。
正宮に詣でる前にこの瀧祭神を参拝すると、天照大御神に願い事を取り次いでくださるとか……!!
瀧祭神の横の小道を進んで、右手の橋を渡ると、奥まったところにひっそりと佇むお宮がある。
内宮の別宮のひとつ、「風日祈宮(かざひのみのみや)」だ。
この宮のご祭神は、風を司る神さま。鎌倉時代の元寇襲来のときに、神風を起こして日本を救ったのは、この神さまと言われている。
ここは、メインの参道から外れているので、うっかり見過ごしてしまいがち。
しかし、静かで厳か。
何か勇気の湧いてくるお宮なので、ぜひ詣でていただきたい。
