2023.01.03
# サッカー

「選手総年俸が高いチームが勝つ」「10試合で監督の能力は分かる」…データが示すサッカーの「残酷すぎる真理」

止まらない森保フィーバー

サッカーのカタール・ワールドカップでは、森保一監督率いる日本代表が、初戦で強豪ドイツを撃破。日本はもちろん、世界中から森保監督の采配に絶賛の声が集まった。ところが、続くコスタリカ戦では0-1で敗北。「森保のサッカーは退屈」などと、多くの人たちが手のひらを返したかのように森保監督を批判した。その後、グループリーグE組の最終戦では、強豪スペインを2-1で倒して白星を獲得した。

スペイン戦では、メディアや解説者から先発での起用を望む声も多かった三笘薫選手を途中出場させるなど、ブレのない采配が見事に的中した(負けていれば、「頑なすぎる」などと酷評されたであろう)。序盤に1点を失うも、後半から途中出場した堂安選手が同点ゴール。田中碧選手がからんだ三笘選手の逆転弾もあって、勝利することになる。

photo by Gettyimages
 

スペイン戦後も、メディアによる「手のひら返し」が行われた。「(スペイン戦は)モリヤスの傑作だ」(米ニュース『アクション・ネットワーク』)「ハジメ・モリヤスはここまで、今大会で最も積極的な監督だ。選手交代を完璧なタイミングで行っている。今夜も采配的中で試合を変えた」(英ロンドン地元紙「イズリントン・ガゼット」)などと世界中から賛辞が送られたのである。

果たして、サッカーワールドカップが終わったあとの今も、日本では森保フィーバーで沸いている。Yahoo!ニュースで「森保一」と検索すると4237件のニュースが、Googleニュースでは389万件のニュースが表示される。森保監督は、紅白歌合戦のゲストになり、岸田文雄首相との対談も果たしている。12月28日、日本サッカー協会と新たに2026年ワールドカップまでの契約に同意したことも、各メディアからは好意的に受け止められた。

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