島根に吸収される時がやってきた…「非合理すぎる」鳥取県の平井知事に伝えたい「提言」

最下位の項目が多すぎる

全国知事会・会長を務める鳥取県知事・平井伸治氏が5選出馬の意向を固めた。本稿執筆時点の2022年12月27日から数日内にも正式表明が行われる模様だ。

知事多選を経ても経済発展は進んでいない鳥取県だが、平井知事は少子高齢化が進んでいく中でもダジャレ(代表的な発言が「砂場はあるがスタバはない」)を述べるなど自身のPRに余念がない。それでも知事5選は確実な情勢だ。

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令和3年度『100の指標からみた鳥取県』によれば、鳥取県は総人口、男性人口、女性人口、一般世帯数、死亡率、県内名目総生産、県内実質総生産、事業者数、商店数、商店販売額、小売業商店数、小売業販売額、卸売業商店数、卸売業販売額、(歳入総額に占める)地方交付税割合(38.5%)、地方税額、就業者数、第3次産業就業者数、ごみ年間総排出量(一人あたり)、ハイヤー・タクシー数、営業用バス数、トラック数、理容・美容所施設数、ホテル・旅館数、携帯電話契約数、病院数、医師数、看護師数(もう書ききれないので、打ち止めにする)が、いずれも全国最下位だった。

『鳥取あるある』(みーちゃん/岩原弘幸著)には、「全国版の天気予報に無視されている」などと、自虐ネタが数多く書かれてるが、中でも気になったのが、「鳥取じゃ何にも成功せんと本気で思っている」という項目だ。

鳥取では<何か新しいことをする→「どうせいけんわ」→失敗する→「だけー言っただが」→成功する→「どうせ長続きせんわ」>というような負け犬根性にも近い気質があると指摘されている。人口が少ない上に、地方交付税に過度に依存している実態から考えても、新しい事業やアイデアが生まれる余地が狭いという実感があるのだろう。

「47都道府県別 魅力度ランキング 2022」では、47都道府県中42位と前回調査の40位からランクダウンしている。10年ほど前から遡っても、鳥取県は平井知事による「自他共に認めるPR上手」な手腕もむなしく、魅力度下位常連県の座は揺るぎないものになっている。

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