合同会社serendipityが行った【きょうだい間格差についての調査】（20歳以上50歳未満の男女全国2,998人を対象）によると、生まれ順に関係なく、全体的に男性よりも女性の方が親に対して不満があったという。
「弟・妹には甘かったのに、自分には厳しかった」（58.4%）と姉が嘆けば、「なにかと兄・姉と比較された」（26.4%）など妹は不満を抱く。たとえ血を分けた姉妹であっても、日々の扱いの差から、ついには犬猿の仲になるようなケースも。
前編記事では、そんな姉妹間の不仲が、「姉が妹の夫と不倫する」という最悪の結果を導いたケースを紹介した。
この出来事がきっかけになり、結果、彼女たちの周囲ではいくつもの夫婦が破綻することに。そして姉妹の「その後」とは……。
「修羅場」はある日突然やってきた
出産後、夫が見舞いに来ても、アカネさんはごく普通に振る舞った。姉がアカネさんに真相を明かしたとショウイチさんに言うはずがないと思ったからだ。退院後は子どもとともに自宅に戻った。体力が回復するまでは、下手に動かずにいようと決めていた。
「夫は子どもを見たら、急に態度が変わりました。かわいいと思ったんでしょうね、それまでのように飲みに行ったりもせず、早く帰ってきては子どもべったり。寝顔を見ているだけでうれしいとまで言った。夫が変わってくれるなら、このまま家族でいてもいいかもしれないと私も思ったほどです」
だが生後2ヶ月ほどたったころ、夫がアカネさんの姉を伴って帰宅した。どういうことなのと言うアカネさんに、「いつまでも姉妹が仲違いしているのはよくないよ。今日は仲直りしてほしくて連れてきた」と夫はしれっと言った。
「いきなり私、ブチ切れました。『何言ってんのよ、私が出産で苦しんでいるとき、あんたたちは関係を持っていたんでしょ』と怒鳴りました。夫はあたふたしていましたね。姉はニヤッと笑った。『あんたなんか姉でもなんでもない。あんたも夫じゃない』とふたりを追い出しました」
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その後は義母までやってきて大騒ぎになった。アカネさんは実母に電話をかけて事実を告げた。さすがの実母も驚いたらしい。だが母は、その後、アカネさんの夫が無理やり姉と関係を持ったと言い張った。姉もそう主張した。これには義母と夫が大反論。
「もうごちゃごちゃでした。あんな環境で子育てなんてできない。父が見かねて、『部屋を借りたから、身の回りのものをもって越しなさい』って。車もすべて手配してくれました。
なぜか夫の姉が私の味方で、いろいろ手伝ってくれて。『うちの母があまりに弟に甘いので、いつか大きなことが起こるのではないかと思っていたの。ごめんなさいね』と。義姉の優しさには泣けました」
