「死んだフリが効かない⁉︎」…凶悪クマに引き裂かれた女性が語る「血の気が引いた遭遇」
人間を捕食することもある
ヒグマは、時速50キロで走り、爪一本で獲物を仕留めることができる。襲われることは稀だがゼロではない。今も北海道の各地で出没して、人間を恐怖に陥れている。
ヒグマの数は年々増えている。駆除でヒグマを捕獲しすぎてしまった反省から、1990年以降、北海道が保護政策を続けているのが理由のようだ。近年、ヒグマが人間の残した食べ物や育てた果物の美味しさを知って、人間の生活圏に近づいてきているのではないかという報告がある。

ロシア・カムチャッカの森で、行方不明になった5歳の男の子の服や骨片が発見されたことがある。その少年は、2018年6月22日に祖父母の家から散歩に出て、森の方向へ向かい、行方不明となった。同日夕方、捜索・救助活動が開始され、地元の救助隊やロシア非常事態省カムチャッカ救助センターのスタッフ、極東地域捜索救助チームの専門家、犬のハンドラー、赤外線カメラを搭載したロスグバルディアのMi-8ヘリコプターが加わり、総勢80人のチームが少年を探した。その結果、2頭のクマ以外を発見することができなかったという。
調査委員会は、少年が熊に襲われた可能性を否定していない。カムチャツカには世界最大のヒグマが生息していて、オスの平均体重は268.7kg、メスは174.9kgだ。
ヒグマは多くの場合、人間を襲ったとしても食べることが目的ではないとされてきたが、捕食を目的とした行動も頻繁に行われているようだ。