2023.01.09
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「死んだフリが効かない⁉︎」…凶悪クマに引き裂かれた女性が語る「血の気が引いた遭遇」

小倉 健一 プロフィール

ホッキョクグマに襲われたら

「『茶色なら伏せろ。黒かったらやり返せ。白かったら、おやすみなさい』というのは良いアドバイスに聞こえますが、熊がなぜ襲ってくるのかを知らなければ、最適な対応策を決めることはできません」と指摘するのは、ジョージア州北部の山々を拠点にフォトジャーナリストとして活躍するキャンディナ・ジョーダン氏だ。

 

ジョーダン氏は、『クマと安全に暮らすために知っておきたいこと』(オンラインサイトWebMD・2022年6月28日)で、以下のようにアドバイスする。

「クマがあなたに突進してくるとき、たいていは2つの理由のうちの1つです。

1つ目は、ブラフチャージと呼ばれる、ハッタリ攻撃。クマはあなたを脅かしたり、威嚇しようとするとき『ハッタリ』をかけます。クマの頭と耳は前方を向いていますが、それが上を向きます。自分自身を大きく見えるように膨らませるのです。クマがはったりで突撃してきたときは、攻撃の引き金になることがあるので、決して逃げないでください。しかし、万が一ハッタリでなく、攻撃的になっても大丈夫なように、自分の身を守る準備をしておく必要があります。

2つ目はアグレッシブチャージ(攻撃的な突進)で、非常に危険です。アグレッシブチャージが迫っているサインは『前足で地面をたたく』『あくびや歯ぎしりをする』『頭を下げ、耳を後ろに向ける』『全速力で駆け抜ける』というもの。このようなサインを見かけたら、自分の身を守る準備をしましょう。

もしクロクマに襲われたら、反撃してください。死んだふりをしてはいけない。熊の顔を殴る、蹴る。石や棒、あるいはベア・スプレーなどの武器を使う。

もしヒグマに襲われたら、死んだふりをしてください。難しいかもしれませんが、音を立てず、できるだけ静かにしていましょう。自分が熊や子熊にとって脅威でないことを納得させるためです。

もしホッキョクグマに襲われたら、身を守り、撃退する準備をしてください。顔、目、鼻などの敏感な部分に当てるようにしましょう」

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